対象:リフォーム・増改築
深澤 熙之
建築プロデューサー
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耐震性に於いて、筋交は最も大事なところですね
こんばんは。topgun1969様
はじめまして、深澤 煕之です。改めて、このコーナーへの質問ありがとうございます。
おそらく新築の時はこの部屋に於いては採光よりも耐震性を暗黙のうちに優先されたのでしょう!
この1間の部分は柱と柱の1間の間に筋交が入っているのか??
または、2階の窓開口部の端に柱があって、その柱が1Fまでの通し柱になっているのかは推量の域ですので、現地調査をしてみないとわからないのですが、
通し柱になっていないと仮定して、お答をします。
その場合、その1間の間で柱が2本通し柱になっていて、その通し柱を1Fの壁部分の間で筋交のみで、耐震として支えている場合があります。
もし、そうなっているとしますと、その部分に開口部で穴を開ければ、筋交の効果はなくなりますので、その筋交が無くなった代わりの角の柱より1間目の柱の耐震性の強度を図る必要があります。
よって、開口を設けた場合、その面の1間の間の内壁を外し開口部の上下に角材などを1.5尺ピッチに入れ、その上に15ミリ以上のコンパネを内壁として施工して、地震が来た際、面で支えてるような構造にしてあげると良いです。
いわゆる、2×4工法である壁工法の耐震構造のこの新設する開口部にするという方法です。
そのような工事を最低限考えられて、工事をお願いされる事をお勧めします。
木造軸組の場合の基本は1Fから2Fを通し柱にして筋交にする事が耐震性に於いて、基本なのですが、今回のケースの場合、1間の中央の半間の部分の位置に2Fから通し柱にするといった工事をするには、2F部分の他天井まで一部解体しないとできない工事になり工事費用も莫大になりまう。
ですので、1Fの半間のところに小柱を入れて、角の柱からの筋交をとって、更に、開口部の周りまで、角材などの間柱をしっかり入れ、コンパネをその上に入れて、面で支える耐震工事をしっかりされたら良いと存じます。
補足
特に、開口部などを穴けるようなリフォーム工事は耐震性を重点にポイントを於いて、ご判断をされる事をお勧めをします。
今説明した内容の工事であれば、サッシなどの製品を除いて、約40万円くらいから50万円くらいの大工工事を含めた、内装工事費になろうかと思います。
一番危険なのはこのくらいはいいだろう! 大丈夫だろうという過信が一番危険ですので、慎重にご判断をされたほうがよいと思います。
耐震工事に於いて、これで充分だという工事はございませんので。
わたくしの親戚などの知人、友人が淡路阪神大震災で住宅倒壊による5500人もの死者犠牲者の中にいましたので、他人ごとではない気持ちでいます。
こういう話になると重い話になり大変恐縮です。耐震工事に於いては費用がかかる事が多いのですが、逆にこれを機会に前よりも耐震性に於いて優れた構造にしていくという、建設的で、楽しい希望に満ちた気持ちでされるとよいのではと個人的な意見です。
topgun1969様にとって、参考になれれば、幸いに存じます。
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この回答の相談
質問させていただきます。
これまで十分すぎるほど明るかった南東側のLDKが、東隣りの新築により一気に家中で最も暗い部屋になってしまいました。
北側の階段踊り場の方が明るいくらいです… [続きを読む]
topgun1969さん (静岡県/38歳/男性)
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