対象:ペットの医療・健康
RE:犬の逆まつげ
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恐らく、涙丘部に生えている睫毛が内反して角膜に睫毛がふれている状況であると推測いたします。睫毛による刺激から反射性に涙が出てきますので、涙管から排泄しきれなかった涙液が睫毛を介して流れでてしまい、結果的に「涙やけ」が起こるわけです。
内反による睫毛刺激であれば、それを抜くことで症状の軽減がはかれますが、再び毛が伸びてくれば同じ症状を繰り返します。
治療法として、対症療法的に定期的に睫毛を抜いていく方法と、睫毛の毛包部を凍結破壊し睫毛を除去する方法、涙丘部の睫毛のみを外科的に切除する方法、外科的に内反を矯正する方法などがあります。
子犬の外眼角部の眼瞼内反症は成長に伴い改善する場合がありますが、涙丘部における睫毛の問題の場合は難しいと思います。また、眼球に付着している睫毛は異物刺激になりますので、慢性的な流涙や炎症を起こすので決して安心できるわけではありません。慢性的な刺激の結果、透明な角膜に色素が沈着し色素性角膜炎に陥る可能性があります。
人相が変わらない手術としては、毛包の凍結破壊による睫毛除去があげられますが再発をする場合があります。毛根には周期がありますので、それに併せて複数回の処置を実施することで可能な限り睫毛の再発率を少なくする必要があると思われます。また再発したとしても非常に細い睫毛になりますので、刺激の程度は低くなります。
流涙症は様々な原因で発生しますので、必ずしも睫毛だけが原因でない場合があります。まずは、眼科専門医に相談してみることをおすすめします。
評価・お礼
マルちゃんママ さん
とても詳しく教えていただきありがとうございます。お礼が遅くなり申し訳ありません。
眼科専門医を探してみようと思います。ありがとうございました。
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