対象:マナー
田邉 康雄
経営コンサルタント
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戦闘開始に譬えてタイミングを計りましょう。
ナチュラルライフ 様
私は仕事上、毎月50〜100人と名刺交換しています。そこでこの御質問には社会人としての常識でお答えします。名刺交換に至った経緯がよく分からないので仮定をおきます。
―― 相手が明らかに年上の人であり、「名刺を交換させていただけますか?」と口に出してお願いした場合とします。
結論を先にいうと、――
私なら「屈みこんで」「相手の目を見て」「名刺を両手でもって」名刺を差し出します。そして「相手のお名刺を押し頂いて」「先に受け取り」ます。相手の名刺を受け取ってから自分の名刺を受け取ってもらいます。
私の場合「屈みこんで」ということが重要です。183cmの長身ですから、大概の人とは目の位置が上になってしまいます。そこで膝を少し屈して、しかし背筋は伸ばして名刺交換する技法を開発しました。
―― 以下は一般論です。
名刺を交換するに至った経緯が重要です。お互いに合意があったかどうかです。合意には大雑把に言って、以下の2ケースあります。
今回仮定をおいたケースのように、当方から名刺交換を願い出た場合と、どちらかが「名刺入れ」を取り出して名刺交換の意思を表明し、それを見た相手の人が自分も「名刺入れ」を取り出した場合(暗黙の合意)とです。一般的には後者が圧倒的に多いです。
―― また合意がなくて一方的に名刺を差し出す場合もあります。大勢の人が集まる場に出席して一方的に名刺を配るのです。
私もコンサルタント稼業を始めた所期の段階においてこれをやりました。「下手な鉄砲も数打てば当たる」という諺があります。事実何発かが命中しました。
―― ケースによって微妙にやり方が変わります。変える必要があるのです。すなわち名刺交換の場は戦に譬えると戦闘開始です。この場合戦闘とは業務のことです。
タイミングよく戦闘開始した場合と、タイミングを外して戦闘開始した場合とでは勝敗が大きく分かれますから。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
名刺交換について質問があります。
相手の方が車いすに乗っている場合は、どのような名刺交換が適しているのでしょうか。
立ち位置、目線などを教えてください。
ナチュラルライフさん (群馬県/25歳/女性)
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