対象:リフォーム・増改築
深澤 熙之
建築プロデューサー
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床下換気扇及び床の補修について
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はじめまして、てれ様。
全国住宅リフォーム優良企業促進支援協会の理事長を努めさせて頂いています。
深澤 煕之です。よろしくお願い致します。
まず、床部分のへこみ及びやわらくなっているところですが、場所的にキッチンと廊下の部分という事ですが、床下の通気部分が悪く、湿気がこもりやすい個所でこのようになっているという原因が一つとして考えられます。
まず、補修の仕方ですが、床下をもぐり、床下を支えている木材、大引きという約10センチ以上の角材の上に根太という垂木材が床板を支えているいるのですが、その根太部分の木材が湿気などで腐食していないか、確認する必要があります。
根太が腐食していれば、その部分から部分的に新しい木材で補強をしなければなりません。
腐食していなければ、床下材と根太の部分のすき間を埋める事によって床材を固定させる事ができます。
ただ、床材がやわらくなっているという事は床材自体が腐食して、やわらくなっている場合はその部分を補修しなければなりません。
補修工事費用に於いては工事の方法でかなり変わってきます。
床下をもぐって、作業するだけで済む場合はそんなに費用はかからず、大工さんの手間賃くらいで済みますが、床材や根太を補修する場合の方法として、
今の床材がどのような仕様かによって変わってくるのですが、
もし、今の床材がフローリングなどの床材の場合、その床材と同じようなものを探してきて、部分的に補修する方法がひとつ。
フローリング等仕上げ床板材を使用しないで、12ミリ以上のコンパネを床の下地材として根太に施工して、その上に湿気や水分に対し耐水性のある、フロアーシートのような防水効果のあるシート材を貼っていく方法があります。
一番費用がかかる方法は床材をはぐり、新しい根太ごと、新しく床材を施工していく方法です。
その次に費用を抑える方法はコンパネ下地にフロアーシートを貼っていく方法。
補足
そして、一番費用がかからないのは床をはがさず床下を潜って、床下の下地を補修する方法です。
この方法は床下を潜って作業できるような高さのスペースがないとできませんが。
今上げた方法は、いずれも推定の域でお答をさせて頂いているので、費用については概算のお話になりますのが、
だいたい5万円くらいから床材、根太共新しくする大がかりの工事になっても6畳以内であれば15万円以内に収まるのではないかと存じます。
床下換気扇については基本的に換気口とその対面の換気口の間に障害物がなく風通しがよくなってないと効果がありません。
せっかく床下換気扇をつけても床下の空気が中でぐるぐる回っているだけで外へ逃げてないケースがございます。
だからと言って、障害物である基礎を削って、風通しをよくする為という口実で穴をあける悪質業者がいますがそれは避けてください。(基礎が弱くなりますので)
床下の湿気等が心配の場合は木炭などの調湿材などを敷いていく事も一つの方法です。
また、床下に石灰素材などの軽石などを敷いて調湿しましよう、そして、軽石の場合は湿気を吸ってしまうとそれを吹き飛ばす為に換気扇が必要だから換気扇をつけましょう!・・と
これは全く何の意味もない工事と言って過言ではないと存じます。
高額に販売していく床下専門の悪質業者もいますので十分にお気をつけて下さい。
また、現在の床下が水まわりの湿気などがこもっているような環境でないか心配なところです、その部分の通気または湿気対策として湿気を調湿するという事も視野に入れて判断をしたほうが良いです。
文字制限があり、甚だ簡単な回答ですが、てれ様にとって参考になれれば、幸いに存じます。
てれ様のおっしゃるとおり、数社の会社で相見積もりをされて吟味される事をお勧めします。
良い大工さんまたは、そういう大工さんを抱えている業者にご縁があれば、どんなに小さい事でもしっかりとした工事をしてくれます。
評価・お礼
てれ さん
わかりやすく、詳しい説明をありがとうございました。とても参考になりました。
良い大工さんを見つけられるよう、がんばります。
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この回答の相談
築20年の木造住宅に住んでいます。
キッチンと廊下の一部の床が軟らかくなっており、少し凹んでいます。
すぐに床が抜けることはなさそうですが、早いうちに直したほうが良いのかと思っています。
この… [続きを読む]
てれさん (福岡県/32歳/女性)
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