対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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単価を抑える程、建主と建築家で共通の価値観が必要
ぎんさんはじめまして
パルティータ建築工房の森岡です。
工事費予算が延べ床40坪で2000万円、50万円/坪ということですね。
消費税、外構、エアコンなどを含むかどうかによりますが、もし東京でこの単価で、と相談を受けたとしたら、「相当割り切らないと難しいかも」とお答えするでしょう。
しかし、地域による建設コストの差があり、東京は高いので、山口県の場合、他の方の言うように、可能かもしれません。
**単価を抑える程、建主と建築家が共通の価値観を持っている事が必要
いずれにしても、家の各要素に優先順位付けを行い、かなり割り切った判断が必要です。
コストに余裕がある場合は、建主に納得してもらう提案がやりやすいのですが、コストがギリギリになると、建主と建築家との価値観が問題となります。
例えば、建築家が通常下地に使う安い材料を仕上に使う場合、建主が「おもしろいデザイン」と思うか、「安っぽい」「出来上がっていないみたい」「倉庫みたいじゃない!」と思うか、というようなことです。
建築家を選ぶとき、コストを落とすための考え方を良く話し合い、自分に合うかどうかを確認して下さい。
**家のコストはイニシャルコストだけでない
家を新築するときにかかる、工事費、設計監理料等がイニシャルコストです。
家に住むには、光熱費:エネルギーコストがかかります。
家の一生で見るとエネルギーコスト、修繕・維持のメンテナンスコスト、改修コストの合計(ランニングコスト)は、イニシャルコストを上回ります。
イニシャルコストとランニングコストは、相反することが少なくありません。
家を計画するときに、イニシャルコストが最重要課題であることは良くわかりますが、家の一生にかかるコスト(ライフサイクルコスト)も同時にご検討下さい。
参考にしていただけましたでしょうか
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