赴任前に準備することと、投資・運用の考え方 - 専門家回答 - 専門家プロファイル

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吉野 充巨

吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー

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赴任前に準備することと、投資・運用の考え方

2008/03/05 13:24
(
5.0
)

norimoca 様
初めまして。オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。

海外への赴任に際しては、非居住者(海外居住者)に該当しますので、税の申告(納税代理人の申請、投資取引の把握と本人確認が必要な書類の転送や返信等々処理が必要な事柄がありますので、現在金融機関に保有する口座をそのままにして赴任することが出来ません。

都市銀行・信託銀行での非居住者口座の開設が必要です。都市銀行に口座を保有されている場合には、当該銀行に赴任者用サービスと取引できる投資内容をご確認下さい。(各金融機関で扱いが変わります)。
また、証券会社に口座をお持ちの場合も、当該金融機関に取引継続の可否をお問い合せ下さい(口座の扱いが変化します)

その上で10年を投資期間とした場合には
・個人向け国債10年変動金利をお勧めします。
海外にいても日本の金利動向にあわせて利率が変化するので安心です。
・円のMMFも短期金利に連動しており、また帰国後すぐに使用できますのでお勧めできます。
・当該金融機関で日本株のインデックス・ファンドの取扱があり、購入可能な場合はお勧めします。再投資が可能ですし、何しろ海外でもTOPIXの動向はリアルに把握できます。

外貨建ての商品等はお勧めしません。折角、金融機能が日本より良いシンガポールですので、現地での投資口座開設をお勧めします。
新興国は経済基盤が弱いため、上昇と下落の幅が大きくリスクが高いものになります。
従いまして先進国の株式(インデックスFかETF)と国債への分散投資をお勧めします。

また、金利が高い=物価上昇率=インフレ率が高いことになりますから運用収益率=金利―インフレ率になります。そして為替に関しても注意が必要です。帰国に際しては円に転換しますので、現地通貨との為替動向を把握する必要があります。
居住地としてのシンガポールドルか、経済力のあるユーロやドルでの運用をお勧めします。

評価・お礼

norimoca さん

ありがとうございます。
現在投資取引の口座はありませんが、法的なことも考慮しなければいけないですね。まったくの初心者で、大変ためになります。

申し込まないつもりでしたが、会社で勧められた銀行の口座を開設しようとおもいます。国債など組み合わせて運用したいと思っております。

金利が高い=物価上昇率=インフレ率が高い
ということで、納得しました。
単純に円の口座での金利と同様に考えていてはいけないですね。今、ドルが安いので検討中です。

ありがとうございます。

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この回答の相談

海外での貯金の運用方法について

マネー お金と資産の運用 2008/03/05 12:28

昨年結婚し、DINKSで貯蓄を増やそうと考えていたのですが、急遽夫が3年間シンガポール赴任になり、私は専業主婦としてついてゆくことになりました。
海外赴任経験者はまたどこかに赴任することが多い… [続きを読む]

norimocaさん (東京都/29歳/女性)

このQ&Aの回答

よい機会を得られましたね 運営 事務局(オペレーター) 2008/03/05 13:36

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