対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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階段は断面で考える
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hanaburaさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
お考えの階段は、踊り場で折り返す形式の階段かと思いますが、ここではシンプルに、直階段の断面を付けました。
折り返す階段の場合は、真直ぐに引き延ばしたと考えて下さい。
わかりやすいよう階高=2800mm、天井高=2400mm、階段段数=14段、蹴上=200としています。
階段の上部は、空間がたくさん余っているように見えますが、意外と余裕がありません。
図で、階段最下段の上部(a)から2段被った(b)の場合、段鼻からの高さが1800ですが、階段を下りる時は前屈みぎみになるため、(b)で既に危険領域で、頭をぶつけてしまう高さなのです。
「階段の半分の上(2階)に浴室を作る」ということは、(c)のようになり、段鼻からの高さが1mしかなく、階段を上り下りすることができません。
(浴室下の天井を上げるとしても、1段分も上げることができないでしょう)
階段というのは平面だけだとわかりにくいのですが、階段上部は、少なくとも部屋としては、ほとんど使えないと考えて下さい。
hanaburaさんのように、自分で設計してみると、自分の要望が整理され、明確になると思います。
その上で、専門家に設計を依頼すると、専門家の設計の特徴や長短が良くわかり、とても良いと思います。
参考にしていただけたら幸です。
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