人の手を好きにさせる練習

2か月のワンちゃんは、今、経験を通して様々なことを学習しています。
ワクチン接種だけでなく、ワンちゃんを無理やり押さえつけたり、追いかけて捕まえたり、ブラッシングや爪切りなど、「人の手=嫌なもの」という誤解を与えてしまう機会は結構あります。特に怖がりなワンちゃんはこのような学習をしてしまいがちです。

絶対に人の手でワンちゃんに嫌な思いをさせないで下さい。代わりに「人の手=いいもの」と感じさせてあげる練習をすると良いでしょう。
例えば、おいしいものをくれる手、優しく撫でてくれる手、そんな風に手を使ってください。
すでに、前方から手を出すと嫌がる素振りがあるようなので、片手でご褒美(フード)を与えながらもう一方の手で触る、を繰り返してください。
手が伸びてきても避けなくなったら、先に触って、それからご褒美、と順番をつけ下さい。

食事の時間を使って、手で数粒ずつフードを食べさせながら体を触る練習をすると良いと思います。
そのうちに、手が近づいてきたら尻尾を振るようにまでなると思います。

ワンちゃんを抱っこする際、リードを装着する際、など前方から手を差し出すことがあると思いますが、手を好意的に受け入れてくれないうちは、必ずご褒美を与えながら行うようにしておいてください。

子犬のうちに、人の手を好きにさせておくことはとても大切です。
人の手を嫌いになった犬は将来たくさん怖い思いをしなければなりません。
ワンちゃんのためにも頑張ってください。