交配について

ブリーディングにつきましては専門家ではないので詳しくは解りませんが・・・・。

競走馬の場合、基本的にはもともと数頭のサラブレッドから現在の全世界の競走馬が産出されたと言われています(以前はアラブ系もいましたが)。その歴史のなかでは色んな形質を持った馬が出てきたと思います。走るのは早いけれど、繁殖力が弱いとか、難産の系統だとか、性格が。恐らく、中には奇形のものも出たでしょう。それらのデータをこつこつと整理して、どの系統にどの系統を持ってくると不都合な形質が出てくるのかが、しっかり把握できているのだと思います。

食肉豚の場合も肉付きが良い形質と、肉付きはそこそこでも肉中のうまみ成分がたくさん含まれている形質があって、それらの交配を繰り返して繰り返して、マーケット価値の高い新しい形質を創り出しています。それは何十頭、何百等と交配して作り出していくもので、突然変異ではありません。つまり、一頭の純潔種と一頭の純潔種を交配して、どのようなものが出るのかはわかりません(すばらしい雑種がでるか、奇形がでてしまうかなど)。

同様にトトロさんの場合のように、一頭の雑種と一頭の純血種の場合も同様で、やってみないとわからないというのが現状です。例えば、黒人と白人のハーフの女性が、アジアの男性と結婚して子供さんを持つのと同じと考えてもよいと思います。
最近は雑種を繁殖なさっているブリーダーさんもいらっしゃいます。以前、当院の患者さんで、パグと柴の雑種がいましたが、体格、毛並みは柴で、顔がパグというワンちゃんがいましたが、とても健康で、性格も従順で、多摩地区で開催された雑種犬のコンクールで入賞しました。去勢はなんの問題もないでしょう。