対象:リフォーム・増改築
深澤 熙之
建築プロデューサー
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外壁通気工法は財団法人住宅保証機構では必須事項です
クリクリさんこんばんは。
建物が外に膨らむ事においては法的な制限の定めはございませんが、今のお住まいの既存の外壁の上から新たな外壁材を施工する場合、もっとも注意する点がいくつかあります。
まず、一つは住宅内部にある湿気を閉じ込めないように胴縁等を下地にして通気層をとるようにして、湿気を外に逃がしてあげる事がポイントです。これは他の専門家の方が回答しておられる通りでございます。
この外壁部分に通気をとるようにする事が外壁通気工法と言いますが、住宅の性能表示を公的機関で行っている財)住宅保証機構という名を聞かれた事があるかと存じますが、住宅性能表示制度において、外壁通気工法は必須事項になっております。
また、せっかく外壁通気工法の施工方法をとっていても、湿気が壁の中にこもってしまっている住宅もありますので要注意です。
外壁通気をとったつもりで家を建てたが、湿気が中にこもってしまって、カビだらけになっているという住宅に住んでおられる方から相談され、現地調査にお伺いをしますと、中の通気部分はあるのですが、その通気部分の湿気が外にはいかないで、住宅の中にぐるぐる循環をしているだけで、カビが家全体に広がってしまったという状況が多いです。
このことからも外壁通気工法をとった場合、窓開口部などには新しい外壁材を施工するための専用部材を使用するようにして、間違っても窓、玄関などの開口部部分をコーキング等などで塞ぐ事は絶対に避けてください。
そして胴縁などで外壁通気工法による外壁リフォームをする場合、通気をとった分、断熱効果の熱損失が大きくなりますので、それをカバーするだけの高断熱の外壁材を選択をし、
そして通気層の湿気を含んだ空気をゆっくり外へ自然に逃がす事ができるように専用部材を使用して施工する事が重要なポイントです。
詳しくは昭和アルミ公式ブログサイトを参照して下さい。
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この回答の相談
外壁のリホームで、古い外壁の上に新しい外壁を張る工法を
選んだ場合、新しい外壁分が外側に膨らんでしまう形に
なりますが、法的な制限がありましたら教えてくださいお願いします。(リホームで許される外面積制限など)
クリクリさん (栃木県/46歳/男性)
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