対象:心の病気・カウンセリング
重複うつ病 double depression
気分変調症と鬱病とを重複した病態を''「重複うつ病 double depression」''といいます(画像をクリックしてご覧ください)。気分変調症は2年以上、慢性・軽症のうつ状態が続くもので、不安障害、性格因子、ストレス、遺伝負因、親子関係、幼少体験などの要因があります。これに引き続き、何かしらの心理的な誘因のもと、大うつ病を生じると「重複うつ病」となるわけです。
治療としては通常のうつ病として''服薬+静養''が中心ですが、気分変調症の因子となる性格要因や親子関係・幼少体験なども踏まえた''精神療法''を必要とすることも少なくありません。つきましては、主治医とご相談の上で、これまでの病歴(家族歴や生活歴も含めて)をお話になり、今後の仕事や生活を再考していただけると幸いです。
なお、苛々や暴力などは''躁的な要素''も考えられます。この場合、気分変調症というより気分循環症と言った方が適当かもしれません。詳しくは拙著コラム軽い躁うつ病をご一読いただけると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
銀座泰明クリニック
回答専門家
- 茅野 分
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
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