対象:住宅設計・構造
パワーボードでも、通気層構法を
日本で最も過酷な住環境の北海道から発信します
旭化成のパワーボードは、37mmのALC(計量気泡コンクリート)板です
防火性能が高く、火災保険料が一般的サイディングに比べて、半分程度で済むのが特徴です
メーカーは自社商品の欠点を大きく広告しませ
メリットのみを大きく宣伝しています
パワーボードの弱点は、「吸水性が高い」ことです
積雪寒冷地では、凍害を受けやすいということです
窓下・換気口まわりの塗膜端部で雪解水。結露水などを吸水して
低温により凍結膨張して板材内部で破壊が起きるのが凍害です
このため、防水性能が高く、透湿性能のある塗装が求められます
窓や換気口などの「水切り」も重要です
塗り替えは10年に1度を目安にして下さい
塗り替え時には、窓廻りのコーキングも確認してください
板材の張り方は、柱に直貼りが多いと思いますが
かならず「通気層構法」で施工して下さい
外壁材の裏側に水蒸気放出のための通気層があると、外装材も柱も長持ちします
最近の北海道では、軽量気泡コンクリート板は、人気が高くありません
凍害のリスクが高いので、設計者が避けるようになったからです
私は、以下の商品を私はお勧めしています
1,厚さ16mmのセメント板系サイディング
2,板材10年保証、塗膜10年保証付きの工場塗装品
3,板材表面からほとんど釘を打たないステンレス金具止め工法
4,下地は必ず「通気層工法」
下記webサイトをご参照下さい
http://www5.mediagalaxy.co.jp/nichiha/wall/exce.html
これらの外装材では、15年程度メンテナンス不要と思われます
もっと長期に渡ってフリーメンテナンスをご希望されるなら
耐久性&経済性でいえば、樹脂サイディング
http://www.psiding.jp/
強度も考えると、少し高めですが
無機質セラミックコーティングの高機能サイディング
http://dds.inax.co.jp/gaihekisys/c_5flm.htm
http://www.kmew.co.jp/siding/hikaricera/index.html
以上が私のお薦めです
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