対象:住宅設計・構造
バランスを考えて配置
木造の在来工法は、柱と梁で上からの重量を支え、さらに筋違を設けることによって、地震などの横揺れに耐える構造となっています。そして、それらの部材は、建物のなかにバランスよく配置することが望まく、各階だけでなく、上下の階の関係も考慮して設けます。部材が多いから強いというものでもありません。部分的に強くても他の部分に影響を及ぼすからです。
柱の間隔は、その上部にかかる梁のサイズも含めて考えると1間(1820mm)おきくらいが経済的です。そして、部屋の大きさや開口部の大きさによって柱の位置を調整し、その柱の間隔や上部の柱の位置などを考慮して、梁のサイズを決定します。
今回の場合、2階の間取りにもよりますが、矢印の柱を無くすと和室とリビング間上部の梁の長さが大きくなりますので、梁のサイズを大きくする必要があります。また、無くす柱の代わりに冷蔵庫右横の壁の中に柱を追加する必要性があるかもしれません。無くす柱に替わる構造的な対処をすれば問題ないと思います。どのような対処をされるのか、設計の方に確認されたらどうでしょうか?
ただ、最初にお話ししたとおり、部分的に考えるのではなく、全体のバランスを考慮して判断されることをおすすめします。
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この回答の相談
現在、在来工法で注文住宅を建築予定で間取りの最終調整中です。
1Fを添付のような間取りにしようと思ってますが、和室の角(赤矢印部分)に柱を入れるかで悩んでます。
建築士の先生は外しても構造上問題は… [続きを読む]
くまさんさん (千葉県/37歳/女性)
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