対象:心の病気・カウンセリング
難治性うつ病
''難治性うつ病''もしくは''治療抵抗性うつ病''の定義は明確でありません。これは治療のみならず、診断の問題、そして患者様の主観的評価の制約も伴うからです。
かつて世界精神医学会において ''imipramine 150mg 4-6週間投与''しても反応ない場合としていました。最近では''SSRIやECT''など新たな治療的な試みが現れておりますので、再定義の必要があるでしょう。ご参考まで''「重症うつ病の治療アルゴリズム」''も添付しますので、クリックしてご覧ください。
wakka様の場合は抗うつ薬名を列挙していただきましたが、総量が分かりませんので、十分な量を投与されていたのかどうか定かでありませんが、''三環系抗うつ薬を三種類''用いたということは、十分に試された可能性をうかがわれます。
そして、リーマスやデパケンといった''気分安定薬''やセロクエルやジプレキサなどの''抗精神病薬''を用いられたことは、抗うつ薬の''効果増強 (augmentation)''としてなのか''双極性障害''や''非定型精神病''等も考慮されたのかも定かでありません。
従いまして、現在の情報のみでは''診断・治療''ともに正確な判断はしかねます。この点も含めて不明な点や不安な事を''現在の主治医''と十分に話し合うことが望まれます。もしも納得できないようでしたら、''セカンド・オピニオン''もご検討ください。私でよろしければ、以下よりご予約を取りお越し下さい。どうぞ宜しくお願い致します。
茅野 分(銀座泰明クリニック)
回答専門家
- 茅野 分
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
- 銀座泰明クリニック 院長
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。
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この回答の相談
うつ病2年半です。一番長くかかった医師は1年間でした。
その医師は結構薬を変える人だったので、量的には試したのではないかなと思います。ただ、その医師のときが一番ひどい情況だったので、… [続きを読む]
wakka-さん (埼玉県/32歳/女性)
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