対象:住宅設計・構造
概算金での判断
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基本設計の段階での見積ということですので概算金ということになると思いますが、通常、概算金は本見積(設計図が完成して後の見積)よりも高めに出てきます。
理由としては、基本設計の段階で金額を低く出して後の設計図の仕様グレードがアップした場合、予算がパンクして設計の大幅な見直しというリスクがあるので、概算金では多めに出すことで設計仕様を押さえ、工費に余裕を見るという心理が働きます。
ご質問の金額が妥当かどうかは、図面や建築場所の状況などが不明ですので判断はできませんが、概算金の捕らえ方は上記のようにお考えください。
その概算金がご予算の範囲に入っていれば、このまま設計図の作成を進めても支障はないでしょうが、予算がオーバーしているのであれば今の段階で設計図を見直したほうが変更処理が少なくすみます。
駐車場の妥当な単価というものも、以上の理由から判断できかねます。
基準法が改定されてから耐震性能のスペックがあがってきていますので、そのような設計になっているのであれば、従来の設計仕様より工事費は上がってくるのも仕方のないことです。とくに、ピロティ形式の駐車場は耐震性能が劣りますので、そのための構造的な処理としてのコストは余分にかかります。
設計と施工を分けることの最大のメリットは、設計監理で建築主に代わって施工を監視し、施工ミスがあった場合のやり直しを指示するなど厳しく対応できます。これは品質確保という意味でも非常に重要なことです。
設計施工の場合では施工ミスがあっても、同じ会社の人間同士ですので目をつぶることもあることは十分予想されますし、私もゼネコンの設計部に在籍していましたのでその弊害はよく分かります。
デメリットは、建築というものは図面どおりに現場が納まるということはほとんどなく変更がつきものですので、その際の対応で時間がかかるということでしょうか。
すばらしい医院になることを祈っています。
評価・お礼
りんおう さん
早速の御回答ありがとうございました。
いろいろ交渉を進めていますと、誰が正しいことをいっているか分からなくなり不安になります。
今回のアドバイスは本当に助かりました。
今後もまだまだ壁にぶつかると思いますが
頑張りたいと思います。
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