対象:住宅設計・構造
住みながらできる地盤補強
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迷い子さん、こんにちは。
ご質問の内容は、すでに建物が建っている地盤を補強する方法だと思いましたので、それを前提としてお話しさせていただきます。もし、これから建てるのであれば、私のコラム(地盤改良いろいろ)をご参照ください。
まずは、地盤調査を行って、現状地盤の状況を調べます。それによって、どんな補強方法をどの深さまでやれば良いのかを判断します。補強方法は、建物の構造と現状地盤の地質がどのようなもので変わりますが、おおまかには次のような方法があります。
1. 建物はそのままで地盤を補強する。
建物をジャッキアアップして、水平に保ちながら下の地盤補強をおこないます。補強方法は、セメント補強剤を土に圧入して地盤を安定させる方法と、良好な地盤深さまで鋼管を均等に差し込む方法などがあります。居住したまま補強ができることが特徴です。
2. 建物を移動して地盤を補強する。
建物を別の場所へ移動(いわゆる曳家(ひきや))して、地盤改良や新しい基礎を設けた後に、もとの場所に戻す方法です。建物を移動させるための場所が必要(ない場合は、高く上げる)となりますが、確実な地盤補強が出来ます。
費用は、補強面積や深さ、補強方法によって大きく異なります。部分的な地盤補強であれば、数十万円程度からです。2の方法では、建物移動、既存基礎の撤去、地盤改良、基礎の新築を合わせると、金銭的には建て直した方がよい場合もあります。
評価・お礼
迷い子 さん
ご回答いただき、誠にありがとうございました。私の質問方法が悪く、新築の場合の問い合わせでございました。ただし、今後、実家など、傾きが少々気になりだした箇所があるため、その時に参考とさせていただきます。(傾きが気になりだす家というのもいかがなものか。)
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この回答の相談
基礎の下にある土地が、建物の重量に耐えにくい軟弱な場合の対応は、どのようなものがあるのでしょうか。また、費用はどの程度かかるものなのでしょうか。
迷い子さん (愛知県/35歳/男性)
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