対象:住宅設計・構造
住まいに求めるものを考えよう
個人的にはどちらの工法も優れている部分もあるし、劣っている部分もあるので工法的なメリット、デメリットは何を重視するかによって変わってくると思っています。
構造、気密性、耐火性能、結露、コストなど。
実際、構造的には軸組工法と行っても構造用合板に金物を使用する場合も多く、2×4工法と比べてあまり変わりがないように感じられます。(ただし軸組は仕口、継手のように木組みで、2×4工法は釘や金物による緊結される)
しかし施工手間はやはり違ってきますし、在来軸組と2×4では大工の技量は違います。
2×4工法は躯体のほとんどが工場でパネル化され、現場では組立てるだけです。工期短縮という点ではメリットがあるかもしれません。
わたしの場合、両工法とも設計しますが、あまり最初から工法ありきで考えない様にしています。まずコストや工期なども含めて考慮し、希望する空間構成を整理してみてそれに見合った工法を使うように考えます。
また両方の良いところをミックスして軸組の躯体に構造用合板の耐力壁、垂木や床根太などの部材にツーバイ材を使用するなどして空間のつくり方に合わせて工法や部材をミックスさせたり、空間表現として適切な工法の選択を考えています。
それぞれの工法のメリット、デメリットも大事ですが、住まいに対して何を求めるのかを明確にしていくことによって何がメリットになり、デメリットになるのかわかってくると思います。
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この回答の相談
木造で家を建てるにあたり、木造軸組工法と2×4工法のどちらが良いのか悩んでいます。それぞれの工法のメリット、デメリットを教えてください。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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