対象:人材採用
回答数: 4件
回答数: 3件
回答数: 3件
松山 淳
経営コンサルタント
-
成果主義が社員にどう影響しているか把握する
「日経ビジネス」(2007年9/24号)に
現在の「成果主義」に対する評価を象徴するコメントがありました。
三井物産の人事開発室長の言葉です。
「一言で言うと、業績を上げたかどうかを
最も重要な物差しにする成果主義をやめ
仕事の企画立案から実行・推進までと
人材育成を含めた定性的な面で社員を評価するよう変えた」
この言葉の通り、多くの企業で現在、
成果主義の見直し、再検討が行われています。
成果主義による「弊害」の代表格は
以下の5点に集約されると思います。
社会経済生産性本部の成果主義に関する報告書からです。
1)短期的な成果だけを追い本質的な生産性の向上を見失う
2)職場の連帯感が失われる
3)部下や後輩の育成が軽視される
4)失敗を恐れ高い目標に挑戦しなくなる
5)個人の努力やプロセスが評価されず不満が高まる
日経ビジネスに書かれた三井物産の事例でも
社内において実際に、
上記の5点の傾向がみられたことが指摘され、
その事実が成果主義の見直しを後押ししました。
特にベテラン社員が若い社員に対して
仕事のノウハウを伝授するなど
教育を怠るようなったことをあげています。
三井物産にて「成果主義」を大幅に見直すのに
決定的だったのは不正が発覚したからです。
不正が行われてしまった原因について、
「業績を上げるのに必死になった社員の焦りの末路だった」
としています。
全ての「成果主義」を「悪」とすることは早計です。
ただ、社内の状況を見ながら、
現在の「成果主義」がどのような影響を
社員に及ぼしているかをしっかりと把握し、
その上で、長期的な判断をするのが肝要かと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
一時期、話題になっていた成果主義ですが、短期的な結果ばかりを追うようになり、弊害もあると聞きました。成果主義は、長期視点に立ったときに本当に成果をあげるシステムといえるでしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A