対象:住宅設計・構造
敷浪 一哉
建築家
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建材だけを気にしても・・・
シックハウス対策・・・。
今の時勢において、例えばホルムアルデヒドなどの物質を全く含まないような完全な住宅というのを作ろうと思っても本当に難しいです。というくらい、何かしらの化学物質が含まれた材料が溢れています。
また、他の方も述べている通り、家具やカーテンのほうが、建材よりも相当多い物質が含まれている商品が多いですので、建材だけに気を配ったところで満足してしまってもだめなのです。
そう言われるとお先真っ暗のように聞こえるでしょうが、同じ量の建材を使った場合でも、家の風通しや生活の仕方などで、空気中の物質の量は全然違ってきます。実はそういうことのほうが大事で、材料を気にすることはもちろんですが、それをこもらせないような設計をしてあげることが大切なのです。
もう一つ、建材をどんなにがんばっても、カビが生えたりしてしまう場合があります。実はそういうもののほうが、シックハウスを引き起こす要因としては大きくて、いくら自然素材を使っていても、ジメジメしていてカビが生えていて、それが家の中を浮遊している状態であれば症状はでてしまうでしょう。
ということで、材料の選定は重要ですが、それで満足してはいけない。
むしろ、汚い空気が部屋の中にこもってしまうことを防ぐほうが大事じゃないかな と僕は思います。
まずはご自身が反応してしまう物質の種類を特定しましょう。
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この回答の相談
シックハウス対策の家を新築したいのですが、どんなことに気をつければよいでしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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