対象:ビジネススキル
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田邉 康雄
経営コンサルタント
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自分の能力向上がプレゼン能力向上につながる。
プレゼンテーションには、幾つかの場面があると考えます。まず、「不特定多数」を相手にする場合、つぎは「特定の多数」を相手にする場合、さらに絞って「特定の個人」を相手にする場合などです。
ーー 御質問の意図がどこにあるか分からないので講演会などの「不特定多数」を相手にする場合を想定します。というのは、私自身がこの機会が多いからです。
ーー 何といっても準備が大切です。しかし無理して準備した内容では上手なプレゼンテーションができる訳がありません。そうではなくて、もともと自分が持っている内容を基礎として準備するのです。講演があるからといって、直前に急遽調査をし、その結果を人前でしゃべって上手にできるわけがありません。
ーー したがって結論をいうと、プレゼン能力向上は、自分の能力向上にほかなりません。そして日頃から問題意識を持ったテーマに絞ってプレゼンテーションを引き受けることです。そうすれば、緊張せずにプレゼンできます。
補足
「不特定多数」を対象とするプレゼンにおいては、自分の能力向上が「プレゼン能力向上」、すなわち「上手なプレゼン」につながることを前回申し上げました。
今回はその先です。実は昨日(2007年12月22日)、財団法人日本工業技術振興協会に呼ばれて講演会「生涯現役エンジニア」をやりました。
ーー 聴講者の中に数十年振りに再会した人がいました。曰く「案内文に田邉康雄の名前を見てきた。昔は話し方が下手だったが上手になった」と褒められました。十数年前の自分と比較されることは不満だったのですが、素直に受け止めました。
ーー 日頃能力向上を図っている内容をしゃべるのですから、内容に関しては問題ありません。これに対して道具立ての準備を充分やりました。
具体的には、パワーポイント資料の作成です。印象を深めるために写真をパワーポイントの諸所に貼り付けました。
またポインターを持参しました。パソコンも持参しました。会場のプロジェクターとインターフェイスが不調な場合に備えて自分のプロジェクターも持参しました。リスク管理です。
ーー 聴講者数は約30名でしたが、ひとり一人の顔を見ながら、そしてひとり一人に語りかけるようにして、しゃべりました。一方的にしゃべらずに聴講者の興味を確認しながらやりました。
一本調子で準備してきた内容をしゃべることを避けたのです。聴講者の反応を見ながら、時には前に戻り、時には予定外のこともしゃべり、だからといって脱線することもなく講演しました。
5分の休憩を挟んで2時間15分の講演でしたが、だれひとりとして居眠りする人はいませんでした。
ーー 以上のような実例を「上手なプレゼン」の参考にしていただけますか? お気づきのとおり、「一人も居眠りさせない」との強い決意が「上手なプレゼン」を引き出します。
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この回答の相談
人前で話すのが苦手です。せっかく準備しても、思うように話せません。緊張せず、上手に話を進める秘訣を教えてください。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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