対象:投資相談
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鷲山 俊男
ファイナンシャルプランナー
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「国債=安全」と誤解していませんか?
質問者の方、こんにちは!
ファイナンシャルプランナーとして20年以上、テクニカルアナリストの国内最上級資格を保有しているCFPの鷲山俊男(わしゃまーどうしよう、と覚えて下さい)です。
1、来月発売される個人向け国債は、10年物なら「変動で第21回債」、5年物なら「固定で第9回債」。「第10回債」は存在しません。この調子ですと変動と固定の概念も分からない可能性も。それでは(長期)投資するにはまだ早すぎると思います。
2、元本が保証されていますか? 実は、国債等は原則満期まで解約は出来ません。ただ1年経過すると、直近2回分の利子(半年に1回支払われるので1年分ということです)をペナルティとして支払えば解約に応じてくれます。この場合も、税金分は戻ってきませんので結果として元本割れするケースも有り得ます。国もそれに気付き、来年度からは元本割れしないようにペナルティ方法を変更しますが平成19年度発行分(来月分も)は従来通りです。
3、元本保証って良いことですか? もしインフレになったら、貨幣価値は下がります。今はデフレ傾向ですが、5年後、10年後はどうでしょう。私は、「元本保証」商品が最大のリスク商品になると考えています。貨幣価値が下がると言うことは、少し乱暴に言いますと、今の元本だけで買えたものが満期のときには、利息を足しても買えなくなることです。
4、比較的高利回りって言葉を誤解していませんか? 現時点で比較的利回りが高いと言うに過ぎません。この1〜2年で金利が上がるとは思えませんが、超低金利が、あと10年も続くとは到底考えられません。将来とも高利回りを意味してはいません。そんな時に10年間も資金を固定していては投資機会を失うことになりかねません。
5、個人向け国債は、金融機関や企業が買ってくれないから、個人に売りつけるために考案された商品です。プロが買わなくなったものを素人が買うのは、個人的には、間違いのような気がします。
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この回答の相談
投資デビューとして、来月初めから募集が始まる「第10回個人向け国債」の購入を検討しています。元本保証、比較的高金利といいことづくめのように感じるのですが、デメリットはありますか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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