対象:ビジネススキル
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中西 史子
ビジネスコーチ
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ロジカルシンキングは、使い方が重要です。
ロジカルシンキングは知識として学んでも、様々な物事に対する対応や日々のディシジョンメイキングに活用するとなると別の問題が存在します。もしロジカルシンキングで物事を進めているにも関わらず、うまく物事が運ばない場合、論理方法が間違っていたのか、 現実の方が間違っているのか、はたまた別の理由なのか?
ロジカルシンキングが役立つ状況の一つは、感情で判断してしまい冷静な判断ができない、
または思い込みで判断している場合には大変有効です。ロジカルシンキングによって、事象に対する本当の原因と結果を導いてくれる可能性が増します。
二つ目に、第三者に対しての理論的説明です。思考パターンや価値観は人それぞれ異なります。
そのような中で方向性を共有しなければならない場合に共通の方程式が必要です。
「自分はなぜこの様に考えたのか。何を根拠にそう思ったのか。その先に何が待っている可能性があるのか。」それを、So,What?を繰り返すことで、誰もが納得できる理論性を見いだしてゆくことが、牽いては自分自身への確信にもつながります。
理論から導かれた解が、必ずしも物事の真理を導いてたり将来の予測を保証するものではありませんが、自分の思考を客観的に整理し、認知のゆがみを修正することで、あるべき姿へ少しでも近づくことはできます。また、共通の言語により第三者への説明努力を行うことが人々の情報と理解の共有化をもたらし、潤滑油としての役割を果たすことができれば理想的です。
「思考」の根源的な話になりますが、人は潜在的な意識にかなり支配されています。 感情での判断、認知のゆがみという言葉が出てきましたが、潜在的な願望や過去の体験、認知のパターンには相当な個人差があり、人それぞれ異なる特徴的な思考パターンの違いを認識し理論的に整理していくというこの考え方こそが「ロジカルに己と向き合う」ということ。
ロジカルシンキングは手法のみに陥ると、攻撃的な理論武装になり、ドライな人という印象を与え兼ねません。どのようにこのツール使うかは、めざすべき方向性、品格に影響されます。自分にとって、組織にとって、会社にとって、そして社会が良くなるためには、どのような判断をすべきか。
このような観点に立った上で、公平かつ冷静な判断と物事の因果関係の整合性の検証こそが、ロジカルシンキングの本来の姿であればと思います。
補足
少し臨床心理学の領域になりますが、「認知行動療法」というものがあります。 これは、 ある出来事が起こったときに、自動的に頭に浮かんでくる考え・・これを「自動思考」といいますがこの自動思考に注意を傾け、より良い修正をかけることで適切な反応ができるようにするというものです。
同じく「森田療法」と言われる方法では、感情、思考、行動を切り離すことで、問題解決に近づけようという手法です。これは一見、感情を無視してドラスティックな判断と行動をするように思えますが、むしろその逆です。感情をすべて受け入れた上で、ではその目的を達成するためには、どのように考え、行動すればよいのかを、冷静に紐解いてゆく作業を意味しています。
★「森田療法」でポジティブな問題解決に役立ちそうなものをいくつかご紹介します。
・気分本位から、目的本位の行動パターンにする。
・気分はコントロールできないが、行動はコントロールできる。
例:自信を上げることはできないが、自信がないままで行動することはできる。
・迷った時はチャレンジする。理屈より実践重視。
★ロジカルシンキング、タイプ別活かし方。
物事を感情で判断してしまうタイプの人・・・
理論的思考の習得により、目先の判断ではなくステークホルダー全体のメリットを冷静に判断できるようになると、物事がうまく回り始めるでしょう。
基本的にロジカルに物事を考える人・・・
めざすべき理想の姿が、自分の感情から生まれた産物かまたはパッションが存在するかを確認しながら事象をブレイクダウンしていくと協力者が増えるでしょう。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
最近、「ロジカルシンキング」に関する本をよく見かけます。ただ、知識としては理解できても、実践するのは難しいと感じます。実践のためのポイントがあれば教えてください。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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