対象:住宅設計・構造
宮原 謙治
工務店
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健康住宅の定義
健康とは、辞書(大辞林・三省堂)によると、『体や心がすこやかで、悪いところのない・こと(さま)。医学では単に病気や虚弱でないというだけでなく、肉体的・精神的・社会的に調和のとれた良い状態にあることをいう。』と、ありますから、健康住宅とは、肉体的にも精神的にも社会的にも、住む人に良い影響力や感化力を及ぼす住宅といえます。
住宅とは、人間が人間らしい生活(健全で幸せな生活)を営むための生活機能と生活環境を合わせ持つ建物ですから、 本当の健康住宅とは、人間が人間らしい生活(健全で幸せな生活)を営むために、肉体的にも精神的にも社会的にも、住む人に良い影響力や感化力を及ぼす生活機能と生活環境を合わせ持つ建物ですね。
先人たちは、『居は気を移す(孟子)』 『住まいは人格形成の場である(ソクラテス)』 『住まいは人間形成の道場(松下幸之助)』 などと住まいの環境の重要性を説いてきました。
良い影響や感化力を受けるには、住宅がどうあることが良いのでしょうか? それは、人間は自然からの授かり物であり、自然によって創られ、支配を受け、消滅させられるものであるということを理解することが大切です。
現代化住宅は、省エネという名の下に、新鮮な空気を拒絶した住宅の環境をつくり出しています。その結果、24時間換気をしなければ、検査済証を発行しないとも言っています。人間は、空気中に約21%含まれる酸素を吸って生きているという現実を直視した時におかしい住宅であるということが見えてきます。
不自然な住宅は、その作用により弊害や後遺症や副作用が因果律(自然の法則)により発生しています。最近の事件の多くが、心(精神)の不健康な人によって引き起こされていることを理解できれば、住宅のあり方がおかしいと気づく人も多いのではないでしょうか?
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この回答の相談
以前、ある建築専門家に下記のようなことを聞きました。
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今の住宅の特徴として、断熱材をふんだんに使い、夏は外からの熱を
防ぎ、冬は中か… [続きを読む]
九左衛門さん (大阪府/32歳/男性)
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