発達障害

ご心配の通り息子さんは発達障害かもしれません。

理由は分かりませんが、ここ数年、発達障害と言える子供さんが急速に増えてきました。

友達と遊べない、注意力が散漫、落ち着きがない、すぐにパニックを起こす、言葉の発達が遅い、うまく言葉で表現が出来ない、読み書きが覚えられない、算数が苦手、嬉しいとか悲しいといった情緒表現が乏しい、何かに強く執着する、等々といった問題を持った子供さんたちです。

小さい頃から、遊戯療法を中心とした治療を継続して続けていくことで、将来の学校や社会への適応に改善が期待できます。
物事のとらえ方が特異で変わっていますので、それらを修正したり、パニックに対処することを、治療的に援助していくのです。

児童相談所や、臨床心理系の大学院を持つ大学が臨床心理センター等を開設しており、治療を行っています。
治療は何年も継続する必要がありますので、出来るだけ低料金で治療の受けられる機関を選ばれると良いでしょう。

一部には多動のお子さんに塩酸メチルフェニデート（リタリン）の服用を推奨する医師もいますが、私は個人的にはこの考えには賛同しかねます。
「抑うつ」　や　「パニック」　等の症状が強い場合には、ＳＳＲＩの服用で改善が期待できますので、児童精神科医にご相談なさってください。

家庭では、他の子供さんと比較したりせず、発達障害を悲観せずに、根気よく、子供さんの個性だと思い、接してあげて下さい。

社会的に成功していらっしゃる才能豊かな方々の中には、発達障害と診断できる方が少なくありません。例えば、歴史上の人物の中では、モーツアルトもそうかも知れません。
悲観せず、根気よく・・・・をいつも念頭においてみてください。

http://www.mental.or.jp/　みゆきクリニック塙美由貴