噛み付く

まずは頭を触ろうとすると噛みつく問題について。

自分の視界の上部に手が見えなくなると噛みつく犬はそれほど珍しくはありません。
ある行動の結果嫌なことが無くなる行動を、犬のみならず少なくとも哺乳類はすべて、行います。
頭の上に手が来ることが嫌で、噛む行動でその嫌なことをなくせる。結果、毎回噛みつくわけです。

どうすべきかは、触ろうとする人に頭の上をさわらいようにお願いすることです。

次に、人間の足に噛みつく問題。

興奮して噛みつく犬もいますが、臆病な性格と言うことから、おそらくコレも嫌な何かをなくそうとしている可能性が高いと言えます（実際は直接見てみないとわかりませんが・・・）。

嫌な相手噛みついて追い払いたいのだけれども、リードに繋がれているためにそれができない。とりあえず近場の何かを噛みついておこう。これ、転嫁行動と言います。

対応法ですが、噛みつく相手が他人であれば、噛みつく距離に近づかせないことです。飼い主であれば、実害をなくすためにオートバイ用のブーツなどを履いてお散歩に出ることです。

ただ以上はあくまでも対症療法で、根本治療ではありません。根本的な解決を望むのであれば、手が頭上に来ることや頭に触れられることに慣らすことです、足に噛みつくのも同様です。散歩中に遭遇するものに慣らすことです。

実際にその慣らしを行いたいのであれば、逆条件付けや系統的脱感作などに詳しい（＝学習理論に詳しい）インストラクターなどから、直接のアドバイスをお受けになることです。

お住まいは東京のようですので、ぜひ「Can ! Do ! Pet Dog School」にお越し下さい。

※拙書「犬は知的にしつける」
もぜひご一読下さい。嫌な対象を慣らす方法をいくつか紹介しています。