対象:企業法務
リスク分析から考えましょう
最近は、企業の不祥事が多く起きたことから、コンプライアンスを基本として、会社法でいわゆる「内部統制システム」の構築が要求されたり、金融商品取引法(旧証券取引法)でも財務報告の信頼性の確保のための内部統制が要求されています。
ただ、どのようにコンプライアンス体制を整えるかについては、不祥事といっても、事業運営上の問題(欠陥商品を販売したなど)、財務上の問題(粉飾決算など)などいろいろありますので、どのような不祥事を質問者の会社で一番問題にしているか、また、質問者の会社が、株式上場を目指しているのかいないのかによっても、コンプライアンス経営への対応の方法は異なります。
そこで、まずは、企業の業務につき、いわゆるリスクマネジメントの視点でどのような不祥事が起こりえるかを検討してみることが必要です。そして、経営上のリスク分析の後に、上で述べたような事情を考慮して、コンプライアンス上問題となる事項につき、それぞれの企業での重要度を判断して、順番に対応していくことになります。
回答専門家
- 金井 高志
- ( 弁護士 )
- フランテック法律事務所
フランチャイズとIT業界に特化。最先端ノウハウで支援します
フランチャイズ本部と加盟店に対して、法的アドバイスでのお手伝いをしてきています。また、インターネット関連のベンチャー企業の事業展開のお手伝いもしています。特に、株式公開を目指すベンチャー企業のために、お手伝いができればと思っています。
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この回答の相談
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All About ProFileさん
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