対象:住宅設計・構造
敷浪 一哉
建築家
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快適さは数字では表せないです
夜も寝れませんさんこんにちは。
断熱というのは、材料は色々と性能数値で見極めることができますが、はたしてどのくらいの性能のものが、実際にどのくらいの快適さを与えてくれるのか、というのはよくわからないものです。快適さというのは個人の感覚ですから、人によって大きく違います。一概にこの数値なら大丈夫かそうでないかということは判断できません。
実際に快適かどうかというのは、断熱材以外の要素で左右されることも多いですよ。
例えば、断熱を良くして居室がすごく暖かかったとしても、その部屋だけを暖めていたのでは、廊下などとは温度差ができてしまいます。実際は暖かいのにその温度差が不愉快に感じることもありますよ。
ひとつ気になったのはペアガラスにするのは居室だけだということです。そうすると、先ほどの居室と廊下などとの温度差がより一層できてしまいますね。
また、ペアガラスにしていないサッシでの結露も心配です。結露は日の当たりにくい北側や西側に多く発生しますから、そちらの方向に面してることが多くて、湿度が上がりやすい洗面室などはとても結露しやすい場所です。
断熱をよくして部屋の温度と外の温度に差ができるほど、結露は起きやすくなります。
そういうことがストレスになって、部屋が暖かいのに気分が悪いなんていう結果になってしまうこともあります。
実際、熱の損失の大部分はサッシから逃げます。
ですから、サッシと断熱のどちらを優先するかということであれば、まずサッシの性能を上げたほうが、効果が出やすいのではないかと思いますよ。
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こんにちは。在来工法、坪30坪の家の図面の最終確認段階に入っています。北雛壇で、北しか空いておらず日当りが悪いため、断熱のことをとても心配しています。工務店側ではグラスウールを… [続きを読む]
夜も寝れませんさん (神奈川県/34歳/女性)
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