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対象:住宅設計・構造

補強は工事の段階によって

2007/09/28 19:24

こんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。

CP型枠は一種のコンクリートブロック(CB)ですが、強度が高く、空洞部の形状が、配筋しやすく、コンクリートを充填しやすいよう設計され、鉄筋コンクリート壁と同等の壁体を作るものです。

特に擁壁では、鉄筋コンクリート壁は型枠を作るのが大変なため、CP型枠擁壁は有効です。


ご質問の中のハンチ筋の形状、図がないので、状況がよくわかりませんが、ハンチ筋が有効に配筋されなかったのですね。

ハンチ部は構造計算に入れていない(計算外)というお話ですが、ハンチの目的は、

土圧によってL型を開く方向の力がかかるとき、中の鉄筋が有効に働くようにする配筋(鉄筋の位置)は難しく(特にシングル配筋)、鉄筋がL型の内側に飛び出す力がかかります。
この飛び出しを防ぐためにハンチを付けるのが1点

もう一つは、CP型枠ブロックは、底版と一体になるわけでないので、一体を前提とした構造計算で不利側となるのでハンチで補う。

と考えられます。

ハンチが有効でないCP擁壁が安全かどうかを確認するひとつの方法は、後者のハンチの目的から、CP壁の検討をCP型枠の厚みを無視したコンクリート壁として検討しすることで、これでOKであればほぼ安全と考えられます。


ハンチの不良を補強する方法は、現在工事がどの段階かによります。
擁壁のコンクリート打設状態か、埋戻しした状態か、それ以上か。

いずれの場合でも、擁壁に水抜きを付け、水を貯めないことがとても重要です。


擁壁と建物基礎の距離が最低30cmと、建物が近いと、建物重量も擁壁への土圧に加算されます(杭状の地盤改良は別)。

盛土の敷地とのお話ですが、擁壁近くの建物下部地盤は荒らされています。
盛土、荒らされた地盤の処理(地盤改良)がとても気になりますね。

参考にしていただけましたでしょうか

回答専門家

森岡 篤
森岡 篤
( 建築家 )
有限会社パルティータ 代表

庭を取り込む心地良い空間、永く住むためのフレキシブルな家

家づくりは、建て主にとっても、とても手間がかかることですが、苦労した結果、建物が実際に形となり、できあがっていくのは、本当に楽しいものです。遠い将来、この家に住んで良かった、と感じてもらえるような、家づくりのお手伝いをしたいと思います。

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この回答の相談

擁壁の強度、補強について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2007/09/28 17:11

お世話になっております。困っていることがあり、ネットで検索してこちらを知りました。

盛土の土地(高さ:道路から80cm程度)に新築することになり、その盛土に逆L型の擁壁を
造ることとしました。擁… [続きを読む]

tokumeiさん (神奈川県/38歳/男性)

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