かみぐせについて

まずは拙者コラムシリーズ「脳の反応と学習について」
をお読み下さい。

その理解を前提にお話しをします。

犬が特定の行動を高め、習慣化していくのは、その行動の結果いいことが起きているか、嫌なことが無くなっているかのどちらかです。

すなわち、噛む行動でいいことが起きている、または嫌なことが無くなっている、のどちらかだと言うことです。

噛みつくと飼い主が反応し、楽しい噛みつき遊びが始まる（＝いいことが起きる）。または、部屋から出て行く飼い主に噛みつくと飼い主が反応し部屋から出て行くのを止めることが出来る（＝嫌なことがなくなる）。
という風にです。

行動を減らすには、まず「嫌なことを起こす」か「いいことをなくすか」です。

かかとや足の指にはビターアップルなどの苦みスプレーを塗ってください。
手は噛まれないイチに常にあるようにしてください。
と、同時に楽しい噛みつき遊びへの欲求を他の方法で満たすことです。

具体的には、ひっぱりっこや取ってこいの遊びを教えることです。

お散歩の回数も、留守番の時などゲージで過ごさせているといった飼育環境も変えないで大丈夫だと思います。とにかくひっぱりっこや取ってこいの遊びで、エネルギーを発散させることです。

と、文章で書くのは簡単ですが、実際はそう簡単ではありません。

ちなみに、しつけに関してはどうなのでしょう。
しつけとはオスワリやフセを教えることではありません。しつけとは、飼い主と暮らす上で、様々な状況でどうしたらいいかを教えてあげることでもあります。

上手に遊んであげて、噛んで欲しいものを噛ませ、噛んで欲しくない物は噛ませないのも、しつけの一環です。

もちろん方法を学ぶためには、飼い主がしつけ教室などに犬と一緒に通われる必要があります。