対象:住宅設計・構造
採光と遮光のバランスについて
東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
軒を深くしつつ天窓を開ける是非のご相談。単に夏の日差し対策だけからの話であれば、天窓を開けるより軒を浅くした方が、スポット的ではなく南東面が均等に明るくなるので効果的と思われます。もし深い軒が日差し以外の理由で必要ならば、軒を地面から高くすることで明るさの確保と両立させるという解決策もありえます。参考に、東京ですが旧岩崎邸の和館の写真を添付します。軒の出は1800mmですが、室内側で暗さを全く感じません。外部とは言え天窓は漏水と背中合わせの造りです。雪深い北国なら尚のこと、シンプルに納めるのを優先させたほうが良いのではと思われます。
以上、多少なりともご参考になれば幸いです。
回答専門家
- 大沼 徹
- ( 東京都 / 建築家 )
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
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この回答の相談
現在、新築を検討中の者です。
南東向きのリビング、3600mmの掃き出し窓に奥行き1350mmのタイルデッキ、軒の深さは1800mm程度を予定しています。平屋ということで、リビングに明かりが取りづらい(リビング… [続きを読む]
ろぷぞうさん (青森県/39歳/女性)
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