RE:餌の時に狂暴になる
ペット行動コンサルタントSENDAの千田純子です。
当方でも、あやとれんさんのようなご相談を受けることが多くあります。食べ物に関わる攻撃性を示すケースの場合、食事の前の『オスワリ」「マテ」をしてから与えているケースがほとんどです。ずいぶん前から、動物行動の研究者からはフードを目の前にして、「マテ」をさせることは犬の食物に対する所有欲を強くするので、食事の前の「マテ」はするべきではない、という警告は出されています。
食事は、焦らさずに、すぐに与えてください。また、食べている時は、人に取られるのではないかと不安になっているのだと思われるので、静かなところで食べられるようにしてください。食事中、攻撃性がある場合は、クレートやサークルの中で食事をする習慣をつけておいた方が良いでしょう。
当方では、「食事の入ったお皿は、おすわりをしたら、降りてきて、前足が浮いていたら、上に登っていくもの」と教えています。やり方はタイミングや動きなどを文章で伝えることが難しいのですが、とても簡単に素人でもできることで、10分程度で初めてトレーニングする方でも子供でもすぐにマスターできるトレーニングです。
噛み付く経験をすればするほど、犬は噛むことを覚えてしまいますので、素人判断で対処するべきではありません。早急に専門家に指導を受けて、トレーニングをしてください。お近くの動物行動学を学んでいるトレーナーや、家庭犬しつけインストラクターに指導を探して、ご相談してみてください。どうしても見つからない場合は、当方ではインターネットのwebコンサルタントも行っているので、ご相談ください。
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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