犬の順位受け

初めまして、トイ・トイ・トイの安藤と申します。

若い犬とお年寄りの犬とのけんかですね。
どちらの犬が上になっているのかは、難しい問題ですが、１５歳の歩琉くんは年齢から考えると体力もかなりあるようですし、マウントしに行くみたいなので、気持ちも若いと思います。
文面から感じるのは、耳が聞こえにくい、目も見えにくいといってもそれは弱さではないのではないのかなと思います。エネルギーの強さは大きいと思うからです。

５歳の琉緒くんは自由奔放のようで、普段から、歩琉君に対して、「おれのほうが上だ！」という態度は自分からするのでしょうか？もし自分からするのでしたら、そのアピールを歩琉くんは受け入れてくれるのでしょうか？
もしこのアピールの結果、歩琉くんの方が勝ってしまうのであれば、琉緒くんを上にするのは、問題がややこしくなってしまいます。琉緒くんが上に立つには、飼い主さんの力が必要だからです。でもそれでは、歩琉くんは納得できません。ですので、俺のほうが強いだろということで、歩琉くんはマウントして琉緒くんに自分の強さを示そうとしますし、琉緒くんは飼い主さんが助けてくれるから、自分の力を過信してしまいます。今回の咬む問題も飼い主さんが近くにいる状況で起こっているようですから、琉緒くんが強く出てしまったのではないかと思います。

小型犬ではよくありますが、飼い主さんが近くにいると強くなります。

犬の順位というのは、犬の中ではありますが、人と一緒に暮らしている状況では、飼い主さんが、つまり、人間が犬よりも上にいてれば、けんかは抑えられます。人間親子を考えてみてください。子供が親に逆らわないですよね。親に対して生意気な言葉遣いをしたら怒られますよね。

咬んだ琉緒くんをしっかりと怒らなければいけなかったと思います。そして、２頭のどちらが上なのかというよりも、飼い主さんが不快に思うことはやめさせるだけでいいですよ。
歩琉くんが琉緒くんにマウントしようとしているのであれば、目の前でパチンとして、歩琉くんをびっくりさせてやめさせましょう。引き離すのではなくて、歩琉くんが離れるように「やめなさい」を伝えましょう。歩琉くんが自分の足でそこから離れていけば、その時は、飼い主さんがやめさせたことになります。その積み重ねが、マウントしようという意識をなくしていきます。

マウントすると飼い主さんが「やめなさい」というからマウントしなくなります。
琉緒くんも飼い主さんが怒ってくれるから、安心していられます。
かいぬしさんが２頭のリーダーになってあげると、かみ合う喧嘩もなくなっていきますよ。

５歳の琉緒くんを上の立場にするには、琉緒君自身が「俺は強い」と思うようにしていかなければいけませんし、１５歳の歩琉くんが下になるには、「僕は弱い」と理解してもらわなければいけません。これがなかなか難しいです。本人は、お散歩を３時間行ける体力がある子ですから。

それよりも、あなたたちは私の下にいるの。私の嫌がることはしないこと、というルールを理解させたほうが簡単ですよ。もちろん、大変なことではありますが。