4歳のトイプードルのトイレの再トレーニング
ペット行動コンサルタントSENDAの千田純子です。
多くのボランティアさんやシェルターさんの協力で、飼い主が亡くなったり、放棄されたりした動物たちがあかねさんのような新しい飼い主さんのところで新しい生活ができるようになりました。本当にありがたいことです。
元の飼い主さんは、知識や経験乏しかったのでしょうね。でも、4歳のトイプードルということですから、トレーニングに対する反応は良いのではないかと思います。飼い主さんに甘え、吠えたりしないということは、元の飼い主さんは虐待などをしていなかったということは幸いですね。きっと「ダメ」と言われたら、今している行動を止めなければならないということは理解できるのでしょうが、何をすれば良いかということを教える技術が元の飼い主さんになかったのでしょう。
基本的には、ワンちゃんがこちらの望んでいる行動をしてくれたら、ドッグフードを与えてください。例えば、トイレシーツの上でトイレをする、お客さんが来たら座る、ゲージの中にはいるなどの行動を取ってくれたら、チーズやドッグフードなどを一口あげてください。良い行動に20個ご褒美をあげて、叱るのは1回ぐらいというのが理想的ですが、初めてトレーニングをする飼い主さんに難しいかもしれません。
トイレシーツの上でおしっこをしたら、フードをあげてください。そのためには広くトイレシーツを敷いておくのが良いでしょう。お客さんが来た時はお客さんから美味しいものをいっぱいもらいましょう。食べている間は吠えられないと思いますので、吠える間を与えないぐらいに連続的にあげるのがコツです。お客さんから食べないようなら、飼い主さんから与えるのでも構いません。お客さんに吠えるからといって叱るのは逆効果になる場合もあります。
普段のご褒美は少なくして、食事は飼い主を喜ばせる行動を取ったらもらえるものだと教えていくと、いろいろなしつけが入りやすくなります。環境が変わって、成犬になってから新しいルールを覚えていくのは、回数も期間もかかります。ご褒美にワンちゃんが喜ぶもの、欲しがるもの、希少価値のあるものを使うとトレーニングを短期間で覚えさせることができます。しかし、短期間で覚えたものは短期間で忘れるということもありますので、時間をかけて教えてあげたほうが、後から問題が再発することが少ないと思います。
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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この回答の相談
飼い主の方が亡くなり、トイプードル メス4才を飼うことになりました。
前の飼い主の方が、オムツを一日中履かせていたようでオムツが汚れたら替えるトイレトレーニングはしていないとの事でした… [続きを読む]
あかねさんさん (東京都/31歳/女性)
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