対象:ITコンサルティング
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工数の単純な積算だけでは決められません
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株式会社ビューポイント情報科学研究所荒木です。
ご質問の趣旨ですが,計算機システムを更新するにあたって,発注先を選定するための評価を行いたいということでしょうか。この前提に基づいて,エンジニアリング会社で積算業務に関わった経験からお答えしたいと思います。
まず,計算機システム更新のために,自分たちで積算を行なって全体の金額を決めておきたいということでしたら,その手法を私はお勧めしません。そのような積算に時間をかけるのでしたら,複数の会社から相見積りを取って評することに時間をかけることをお勧めします。
計算機システムの構築を受注する会社によっては,法外な値段をふっかけてくる会社も確かにあります。ですから,このような質問をされるのでしょうが,金額が高い場合,前述のように理由が必ず存在します。このような積算だけでは,作業をする人の「品質」を評価することはできません。
システム構築の見積りを行なう場合,現状はどうなっているのか,どのような業務に対してシステムを構築するのか,その分析を行なってから見積りを行ないます。また,全く新規にシステムを作るのか,現在のシステムに対してつぎ足しでシステムを構築するのかによっても,金額は全く変わってきます。一般的に後者の方がお金がかかります。人が作ったプログラムを分析をするのには,大変な労力がかかるのです。
また,分析の結果によってどのようなOSやアプリケーションを適用するか,これによっても金額は左右されます。
(続く)
補足
例えば,マイクロソフトウィンドウズで構築されたシステムのサーバーにはマイクロソフトウィンドウズしか使えないと思われていますが,実は,Mac OSのサーバーが使え,金額的には後者の方が安く済みます。すなわち,各自が使用するパソコンはWindowsで,サーバーはMac OSという組み合せで構築できます。Linuxのサーバーももちろん使うことができますが,全体のランニングコストを考えるとMac OSのサーバーが一般的には最も安くつきます。
実際,東京大学は,そのランニングコストの安さとシステム構築の柔軟性から,サーバーにMac OSを採用しています。
しかしながら,業者は「うそ」をつくことがあります。自分たちが知らないことを「そんなことはできません。やめた方が良いです」という「うそ」です。また,絶対金額を高くしようと,お客の使い勝手は二の次三の次で「こちらのシステムの方が安定して動きます」といったようなうそもつきます。
そこで,相見積りを撮るということが有効に働いてきます。
相見積りをとって,見積りの内容がわかりやすいかどうか,金額的に全体の中で異様に高かったり安かったりしないかというところがを評価することになります。高い見積りを出してきたところには,なぜ金額が高いのか,納得できる理由があるかどうかを調べます。
また,営業担当者はエンジニアと話をした時,アルファベット3文字言葉の専門用語を振り回し,何を言っているのかわからないようでしたら,その業者は避けた方が良いでしょう。
一番最初に書いた前提に基づいて回答してみました。質問内容の趣旨から外れていましたら,再度ご質問下さい。
評価・お礼
wa5 さん
考え方の軸となる部分が、少しずつ整理されてきました。
ありがとうございました。
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この回答の相談
電算機更新の積算に使用できる歩掛や式について、教えてください。特に、ソフトの開発・更新にかかるものがあれば助かります。
wa5さん (東京都/43歳/男性)
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