対象:ペットの医療・健康
Re:犬の夜泣き
高齢犬において、昼夜の逆転、夜間の徘徊、無目的な咆哮、旋回運動、周囲の人や環境の認識の欠如などがみられる場合には、人間の医療で言うところの認知症や痴呆症状が当てはまることがあります。老齢性認知機能障害と呼ばれるこの症状の原因には、脳内の老齢性変化、もしくは腫瘍性疾患などがかかわっている場合も考えられます。
夜間の夜鳴きについては、排泄や空腹、体位変換などの欲求不満により、目的をもって吠えている場合には、それらの欲求を満たしてあげることで、鳴き止むこともあります。また、昼夜の逆転が生じている場合には、日中に活動させて体力を使ってあげることで、夜間に眠れるようにして、逆転を直してあげることも必要です。
食事を摂れないということには、神経系の異常以外に消化管、膵臓、肝臓、腎臓といった内臓器や甲状腺などの内分泌器の異常がかかわっている可能性もあります。好きなものやおいしいものは食べるというのであれば、選り好みによるものも考えられます。病気がかかわっているかどうかは、動物病院で検査をすることで判断することができます。
現在の症状の原因がいったい何なのか、まずは動物病院を受診されて詳しく相談をすることが一番と思われます。それぞれの原因に対処しても夜鳴きなどが治まらない場合には、行動治療を専門に行っている病院に相談してみることも一つの方法と思います。
睡眠薬の使用は、鎮静作用が強く出てしまうと、命にかかわることもありますから、動物病院で相談しながら必要に応じて処方してもらうのがよいでしょう。サプリメントについては、治療を目的とした医薬品ではありませんから、効果があると断言することはできません。
大事なご家族の生活の質を維持するためにも、早めの受診をお勧めいたします。
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