対象:新築工事・施工
小池 治夫
建築家
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壁体内結露防止策は、外側に行くほど、透湿抵抗値の低いもの
一般的に、外壁の仕様は、充てん断熱では、壁体内結露を避けるために、断熱材を壁内に充てんして、内側には、防湿シートを張り、外部には、侵入してきた湿気を外部に発散されやすいように、透湿抵抗の低い面材と透湿防水シートを張る通気層工法を用います。冬の結露対策を、考慮しした通気層工法は、湿気的には外部に向かうほど、透湿抵抗の低く材料を使用することが重要です。今回の透湿抵抗の高いOSBを内側に使うことは、問題ないと思います。逆に、外部の面材として、使う場合は、問題があります。内部に侵入した、湿気が、透湿抵抗が高くなり、外部に逃げなくなるからです。
「室内側に土壁の上OSBを張る」。この場合の土壁は、壁体内の相対湿度を下げる効果があり、調質材として、結露が起きにくくします。また、この場合のOSBは防湿効果と耐力壁を高める効果があります。 土壁が持つ調湿機能を、OSBボードを張って、弱めてしまうのは、腑に落ないと思いますが、外壁の場合は別です。あくまでも、壁体内に侵入した湿気を一時的に吸湿し、発散し、結露を防ぎます。 温度差のない、内部壁に使用する場合は、調湿作用を効果的に生かすために、土壁の上に、OSBを張ったら、意味がないです。外壁の壁体内結露防止のための調湿材の使用と、温度差のない壁に使用する調湿材は、同じ゛調湿材でも、機能が違います。かたや、結露防止のため、、かたや、快適な室内の湿度調整のためです。
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木造が好きで、特に自然素材にこだわりたいと思い本を読み勉強したり見学会に参加したり、いろいろなハウスメーカーや工務店などに伺っては話を聞いたりして自分により良い家か作りたいと… [続きを読む]
りょうたくさん (富山県/34歳/男性)
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