カロリー計算よりも食事の内容と質の向上

ご相談を拝見させて頂いて感じる事は、非常に極端でムラのある食生活になっておられる事です。
これでは体の方が混乱してしまい、自律神経や代謝を狂わせ更に食欲が増し、ご自分で調整されておられるつもりで益々痩せづらい体を作っている事になっていると思います。

人体とはとてもデリケートですので、機械の様に「カロリー計算」というものだけで単純にダイエットができるというものでは無いのは、そこに体の日々のリズムや心理的なものが関わって来るからです。
ですので短期では上手く行くのに、長期になると思ったより効果が上がらなかったり、節制が我慢になってストレスになり、その反動で暴飲暴食に陥ったり、そこから自己嫌悪になり精神不安定になってしまったりという事が起こり、大変不健康なダイエットになる例は本当に多い様に思います。

暴飲暴食をした後に過度な運動をされるのは、良くありません。(１時間後に運動されたとありますが、暴飲暴食された時はその時間内では充分に消化されません)
大量に摂取した食べ物を消化する為に内臓がフルに働き、血液も消化の為に内臓に集中しているのに、そこに運動というもので消化の為の血液の働きを無理矢理阻止される訳なので、当然胃痛や吐き気などに襲われて当たり前であり、場合によっては怪我などにも繋がりますし、体に取っても内臓を痛めてしまう大変危険な行為です。
(運動は、胃が軽い空腹に近い状態で行うのが大事です)

私は生き物の「命」である食べ物を「カロリー」という、人間が考えた不自然なものとしてしか見ない様なダイエットを良しとしない主義です。

現に私は、カロリーなど考えて食事をした事は人生で一度も無いのですが、太った事が無いのは、カロリーよりも食事の内容と質に気を付けて自炊し、感謝して食生活を丁寧に生きる事と、自分の生活に合った自分なりの食生活のルールを、自分で考える様に生活しているからだと思います。

もし みずきんさんが、普段は節制されている反動で今回の様な暴飲暴食を頻繁にされてしまうなら、今ご自分がされておられるスタイルが合わないか、或いは間違っているという視野も含めて、改めてダイエットに付いて色々な方向から学ばれる事をお勧め致します。

東洋医学やマクロビオティック、又はヨガ・ピラティスなど、人体や食物への見方が全然違うものが世の中には沢山ありますので、一度発想の転換も兼ねてそういう知識も持たれると、食べ方も運動も「自分はどうしたら良いか？」という知恵を得られて、自分のお答えが自分の中から出せる様になると思います。