対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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木造2階柱のひび割れ
問題のひび割れの柱にスジカイや構造用合板を取り付く構造用の柱ならばNGです。
直ちに、取り替えるべきです。
そうではなく、間仕切りの為の仕上げ用の柱ならばOKです。
木造在来軸組工法での柱の本数の話です。
床面積20坪の建物の柱本数は、建物の平面が四角形の整形ならば、約66本です。
建物が凹凸のある不整形ならば、約88本になります。
いま、その内の柱の1本がひび割れしているとして、建物全体の危険度を数学的に見れば、
四角形ならば1/66。 凹凸形ならば1/88と柱の本数が多い方が安全に見えます。
地震のない状態ならば、1/88が安全ですが、建物が地震の直撃を受けると安全なのは、
平面が四角形の1/66のほうが、より安全になります。
20年前の阪神淡路大震災にて、凹凸が多い建物ほど被害が大きい結果が出ています。
すなわち、建物の出隅、入隅の箇所で損傷が多く発生した事によります。
建物の平面が四角形が、コストも安く、丈夫である事が実証されています。
静岡県は、東海地震M8.0クラスの巨大地震が、起きる寸前です。
お客様の建物の計画や、設計はこれからであるならば、丈夫さを、第一に考えて下さい。
阪神淡路大震災は、M7.2と言われ、地震は小さ目でした。
マグニチュード(M)が1.0違えば、地震のエネルギーは32倍になります。
2015.2.9 中舎重之 Fax:046-263-9324
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