小型犬の攻撃性
ペット行動コンサルタントSENDAの千田です。
小型犬は可愛さのあまり、最初に甘やかしてしまい、その後しつけをしようとしてもなかなかうまくいかないケースをよく相談を受けます。なむこさんも最初に甘やかせてしまったことが悪かったということもよくご理解しているのでしょう。
1ヶ月半で家に来たということは、生後7週齢までに親兄弟と離された「早期分離」で、「早期分離」されたワンちゃんは神経質で恐怖心を強く感じ、環境に対する適応力が低いという傾向があると言われています。そういうワンちゃんに対して、いうことを聞かなかった時に叱ったり、怖い思いをさせるようなしつけは問題を大きくすることが良くあります。
マーキングも神経質で、不安傾向の高いワンちゃんには良くある行動です。
こういうワンちゃんには、叱ったり、痛みや怖い思いをさせるしつけは逆効果になります。ご褒美を使って、「飼い主さんの指示に従ったら美味しいものをあげる」というしつけを一貫性を持って行う必要があります。
不安傾向の強いワンちゃんには一貫性ということがとても大きな要素になります。時には甘やかし、時には厳しくというふうになると、余計に不安が大きくなり、猜疑心の強い性格の犬に育ちます。一貫性を保つというのは、素人の飼い主さんには難しいものです。客観的に指導してもらうことが必要だと思います。動物行動学に基づいたしつけの仕方を教えてくれるトレーナーさんを探してみてはいかがでしょうか。
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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