対象:リフォーム・増改築
橋本 健
建築家
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リフォームであれば構造計算書がなくても可能です。
mamemamaさんこんにちは。
一般的にリフォームは、設備を更新したり部屋の内装を新しくすることなどを言います。従ってそれまでにあった既存の構造体をさわることなく、そういった変更は可能となりますし、法的にも支障ありません。
これに対し増築は、既存の建物に新たな部屋なり建築物をくっつけたり載せたりしますので、そうした行為が既存の構造体に影響を及ぼさないかどうかを確認する必要が生じ、構造計算書がないとその確認は難しくなるのです。これは厳密に申しますと構造計算書が無くても既存建築を詳細に調査し、構造計算書を復元できれば増築が認められる場合がありますが、少なからず費用が発生してしまう為、一般的には敬遠される傾向にあります。
また増築は、既存建築と新しく増築した部分の両方が現行の建築基準法に準拠する必要があります。元の建物の検査済証がとれている場合は、それを前提として増築に進むことができますが、検査済証が無い場合、先ほどと同様に検査済証を取得するところからはじめねばなりません。少し込みいった話で分かりづらいと思いますが、よけいな手間と費用がかかってしまうのです。従いまして構造計算書や検査済証が無い場合は、リフォームにて改装されることをおすすめします。
建築確認時の副本(設計図書)がお手元にあれば、おおよその家の情報が把握できるのでリフォーム計画や設計にとりかかりやすくなります。それが無いケースでもリフォームは出来ますが、その範囲は限定されてきます。また、現在お住まいの家の構造(木造/鉄骨造/鉄筋コンクリート造)によって、そのできる範囲や内容がちがってくることは言うまでもありません。
つまり、調査、計画、シミュレーション、設計、そして施工というプロセスが必要な訳ですが、そういう能力を持ち合わせた業者は限られてきますので、リフォームの得意な建築設計士にご相談されることをおすすめします。
橋本 健
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この回答の相談
初めまして。
増築、リフォームを考えていましたが、
構造計算書がないと言う事で断られてしまいました。
このような場合、新築以外方法が無いのでしょうか?
よろしくお願い致します。
mamemamaさん (東京都/56歳/女性)
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