柴犬の攻撃性
まいまいさんの不安なお気持ちが良くわかります。私はいろいろな犬種のワンちゃんの問題行動を見ていますが、柴犬の問題行動のほとんどは攻撃性です。他の犬に対する攻撃性、知らない人への攻撃性、そして飼い主の方への攻撃性などです。柴犬はDNA的に見てもオオカミに近い犬種のひとつです。それはどう言う事かと言うと、他の犬種を比べてオオカミと同じように群れの規則をとても大事にします。
犬はオオカミもそうですが、群れで生活をします。そして、群れの一番強いメンバーが群れを守って従えていきます。今のまいまいさんの柴犬は自分が群れのリーダーだと思っていて、外にいる敵から群れのメンバーを守るためにガウガウ行ってしまいます。そのガウガウ行ってしまうのをやめさせるには、まいまいさんが柴犬のワンちゃんから見て強い尊敬をされるリーダーになる必要があります。それを外でするのではなく、敵がやって来れない一番安心できる群れ(ご自宅)の中でしっかりワンちゃんにまいまいさんの強さを知らせる事が第一歩です。敵がいない群れの中でも弱い飼い主の方が、敵がいっぱいいる外で強いと思われる事はないので、ご自宅の中の強さのアピールが大事です。
ご自宅の中で、ワンちゃんが欲しいと思っている物、したいと思っていること、行きたいと思っている場所を飼い主の方が「ダメ」などの言葉で止めるようにする事が必要です。そのためには、プロのしつけの方にご自宅まで来てもらって、まいまいさんがワンちゃんのリーダーになれるトレーニングをして頂ける所を探して下さい。トレーニングの仕方で、手を使う、無理矢理押さえこむ、などは絶対にやめましょう。飼い主の方が本気咬みされているケースのほとんどが、飼い主さんが手で押さえこむトレーニングの仕方をしていらっしゃいました。問題行動をやめさせるのではなく、その原因となっている事を取り除いてあげて下さい。
もう一つ、ワンちゃんは生まれもって攻撃的なワンちゃんはいません。攻撃的になるには大きく分けて二つの原因があります。ひとつはトラウマ。何か怖いこと、痛い事があって、その状況に似た状況になれば、ワンちゃんは自分の身を守るために攻撃をします。もうひとつは、自分の強さを知らしめるために飼い主に攻撃的になります。怖い事がある場合は、飼い主の方が強くなる事によって、ワンちゃんはそれを怖がる必要がないんだとわかります。二つ目の場合は、ワンちゃんがリーダーなので自分の強さを知らしめるために攻撃的になってしまいます。飼い主の方がリーダーになれば、そう言った行動をワンちゃんはする必要がなくなるのです。どちらにせよ、まいまいさんが強くなる事が大事なので、それをして頂けるトレーナーの方を探してみて下さい。
ワンちゃんが攻撃的になっている場合は、手を使ってワンちゃんを止めようとしては絶対にいけません。まいまいさんが、ひどい怪我をしてしまいます。どうしようもない時は、リードを引っ張るなどしてください。柴犬のワンちゃんが咬む場合は、かなりひどい怪我になってしまうことが多いので、十分に気をつけて下さい。
回答専門家
- 川添 千絵
- ( しつけインストラクター )
- バークバスターズ ジャパン 代表取締役
問題行動がある犬と飼い主さんをハッピーにできるしつけです。
ワンちゃんが大好きで始めたお仕事ですが、今はもっともっと好きになってます。ワンちゃんも飼い主さんもハッピーになってもらえるのは、本当にうれしいです。餌を使うことなし、無理矢理押さえることもなし。年齢や問題行動問いません。
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