ヒート中の犬の散歩について

ペット行動コンサルタントSENDAの千田 純子です。

一般的には、出血が始まってから11日目ぐらいから１週間です。しかし、21日目でも交配、妊娠したケースもありますので、まちまちのようです。

鮮血で出血をしている場合は、血の匂いで、他の犬が興奮しますので、妊娠可能期間でなくても
犬の多いところに出かけるのは避けるのが、ヒート中のワンちゃんの飼い主さんのマナーでしょう。


おりものの色が薄く茶色くなってきて、粘り気が減ってきたら、排卵し、交配適期、つまり交配すると妊娠しやすい期間になります。その期間が通常１週間ぐらい続きます。この時期になると、雄犬を興奮させるようなフェロモン。匂いを出しますので、たくさんの犬が集まるようなところに行くと、雄犬が近寄って来るだけでなく、未去勢の雄犬同士が興奮し、ケンカに発展することもあります。交配適期が終わっても、その匂いは２、3週間続きますので、出血し始めてから１ヶ月程度は、たくさん犬が集まるような所は避けたほうが良いでしょう。

飼い主さんや同居犬にもその匂いが付着しますので、飼い主さんや同居犬も周りの犬達のためにそういう所を避けていただきたいと思います。

避妊していない雌犬を飼っている飼い主さんは、自分の犬が交尾して妊娠しないかどうかだけでなく、自分の犬が発している匂いによって回り２キロメートル四方の未去勢の犬達を興奮させているということを認識しておく必要があります。

１ヶ月ぐらい経って、犬のたくさん集まることころに参加する場合は、犬をシャンプーをして、体についている匂いを取ってから参加した方が良いでしょう。

また、交配適期になりますと、普段自由にしていても家から勝手に出て行かないようなワンちゃんでも、雄犬を求めて脱走したりします。また、屋外で飼っている場合も、ヒートの匂いにつられて雄犬が侵入してきたりします。適期には数分で交尾してしまう場合もありますので、常に管理下においておく必要があります。

最初のヒートで脱走したり、知らない間に交尾して望まない妊娠をしてしまう飼い主さんが多く、知らないうちに妊娠し、生まれてしまって、飼いきれなくて動物保護指導センターに相談に来られる飼い主さんが途切れることがありません。特に最初のヒートはタイミングが分かりませんので、出血し始めてから、１ヶ月ぐらいはワンちゃんから目を離さないようにした方が良いでしょうね。