対象:住宅設計・構造
上村 美智夫
建築家
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切妻屋根の向きと活かし方
はじめまして、PAO建築設計の上村です。
結論的には、どちらのケースも共に存在し、おかしくはないと思われます。
簡単に説明を試みてみます。
1、家の顔として妻側(勾配のある屋根が左右に流れる面)を見せたい(象徴性)
道路側から等建物が良く見える面を、大きな壁面が取りやすい妻側とすることで、その家の顔としての、堂々としたデザインとする事が可能となります。
2、敷地の形状と関係するもの
長方形などどちらか一辺が長い敷地の場合、長手方向に棟木(屋根の一番高い所)を伸ばし、長手方向の両端を切妻とすることが多いでしょう。これはこの方が一般的には構造的に合理的で、ローコストにもなります。また、雨漏り等のリスクも最も小さいでしょう。
3、大きな壁面となる妻側を活かしたい(採光・デザインなど)
妻側の外壁は上部が三角形にとがった大きな壁面となりますので、ハイサイド窓(高窓)など大きな窓を取り付けることは可能で、広い部屋でも十分採光することができます。これらのことで、妻側はデザインする要素も多く、その住宅を象徴する個性的なデザインが映える面ともいえます。
上記の1~3の組み合わせの中で決まるのでしょうから、どちらのケースもありと言えるでしょう。
画像の説明
■国分寺の家
大きな壁面を活かしての道路側の例
この住宅は右側上部1点のみが最も高い、2方向に流れる片流れ屋根となっています。
詳細は下記(プロファイル内の私のページ)をご覧ください。
http://profile.ne.jp/pf/k-michio/g/l-5983/
以上、少しでも参考になれば幸いです。
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上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
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この回答の相談
初歩的な質問です。ありかなしか…でお聞かせ下さい。
北側道路の敷地に南北に流れる切妻の屋根っておかしいでしょうか?
普通は東西に流れる屋根が一般的ですよね。
mkt0629さん (兵庫県/40歳/女性)
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