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対象:住宅設計・構造

島崎 義治

島崎 義治
建築家

1 good

豊かなイメージで。

2014/07/31 09:53
(
4.0
)

家づくりのまさに最初の一歩を踏み出されたのですね。プロの建築家も同じようにやっているはずです。ただ、同時に残りの部分、空地となる部分(主に庭となりますが)の形状も重要であると思います。周りの状況がわからないので正確な対応ができませんが、

私がまず考えるとするとAです。「細長いアパートのような」と考えるから貧弱に見えるのです。「小さなギャラリーのような」と考えるべきですし、そのようにつくる能力のある設計者が必要です。南側に最大限の庭を残すために建物を北に寄せる。庭を活かした大きな開口部、あるいは列柱のようなガラス面を考えるでしょう。ただ、庭も建物も南面は開放的になりますから、現代ではプライバシーや直射光や風などをどのように制御するか考える必要がありまし、地震対策も若干考える必要がありそうです。また、南にだけ面するのは単純すぎるという考え方もあるかもしれません。

Bが家らしいというイメージは民家とか、農家のイメージでしょうか。Bは4方向に対して広がりを持つ豊かなプランです。しかし、2m程度の余地しか残らないのであれば再考する必要があります。内部の伸びやかさを活かしながら、周りの余地を確保するアイデアが必要です。例えば、私ならば四角い家のイメージは残しながら少し細分化して敷地にフィットさせることを考えます。その過程で、プライバシーの確保などいろいろな問題点も解決しておく必要があります。

この最初の段階では、2案程度に縛られずに、もう少しいろいろなイメージを考えておいた方がよいと思います。この敷地の可能性とか、キャパシティというようなものです。そこが住む人にとって人生の大切な舞台となる場所だからです。その可能性と住まい手のイメージとがぴったり当てはまるプランを苦労して探し出すのが設計という作業になります。「苦労して」と書きましたが、かなり楽しいものになるはずです。

ご参考になれば幸いです。わからないことがありましたら、どうぞご遠慮なく相談してください。

島崎義治/島崎義治建築設計事務所、人間環境大学教授
2012、2013グッドデザイン賞受賞

敷地
家づくり
建築家
環境

評価・お礼

ななはち さん

2014/07/31 21:50

回答ありがとうございます。
AもBも一長一短がありますので、デザイン性やアイデアを盛り込んでもう一捻り考えてみたいと思います。
色々考えている時が楽しいですね。

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この回答の相談

南北11.5m×東西15.5mの土地に新築

住宅・不動産 住宅設計・構造 2014/07/31 01:07

南北11.5m×東西15.5m(約50坪)の土地(東側接道、他三方は宅地)があります。
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B 北西に寄せて略正方形の2階建て(8… [続きを読む]

ななはちさん (奈良県/54歳/男性)

このQ&Aの回答

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建物形状と敷地内でのレイアウトについて 上村 美智夫(建築家) 2014/07/31 14:33

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