対象:リフォーム・増改築
上村 美智夫
建築家
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リフォーム「北向きリビングは暗いですか?」について
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はじめまして、PAO建築設計の上村です。
リフォームの場合、既存の柱、壁等をできるだけ生かしての間取りの設計となりますので全てが自由ではなく、間取りの検討でも制約を伴います。また、将来の地震に備えての、耐震補強等も必要となるでしょう。まずはどの程度の補強が必要となるのか、耐震診断を受けて、確認しておく事をお勧めします。この事でリフォーム上、できることとできないことの大よその見当が付くかもしれません。そのあたりのことをまとめた私の記事が、下記の日本最大級のハウツーサイト「nanapi(ナナピ)」に掲載されていますので、宜しければ参考にしてください。
建て替えorリフォーム、もう迷わない!自分で判断する耐震診断活用術
http://nanapi.jp/117531/
間取りの検討は建築の設計事務所等を交えて進める事をお勧めします。というのは、一般の方だけで間取りを考えても、そのように柱、壁などが取り外せなかったり、また逆に、耐震補強上柱、壁などが必要であったりと現実性のない間取りの検討となる恐れがあることを心配します。
お尋ねの内容を読ませて頂きまして、個々のご質問には、現状の平面図等を検討した上でないと、先の耐震補強の事などもあり、何とも的確には答え難いと感じました。
これは全体を読ませて頂きまして感じたことですが、ならばいっその事、2階にLDKを持っていけばどうかと思いました。
2階の東側は空いているとのことですので、ここをウッドデッキ敷きのバルコニーとし、それに面して掃き出し窓を設け、LDKと連続させます。2階の場合であれば、南からの日差しも期待できるでしょうから、南側にリビング、続いてダイニング、北側をキッチン等が考えられます。
2階は1階に比べ柱、壁は構造上少なくて済みますので、取り外すことは1階よりも容易です。また、屋根裏まで室内空間とすることで、天井の高い解放的な大きな空間とすることが可能となります。
窓からの眺望も現在よりはだいぶ改善されるのではないでしょうか。
画像の説明_01
平塚の家・増築/リフォーム
画像の説明_02
松戸の家/アイソメ説明図
天井の高い、2階リビングとウッドデッキのルーフバルコニーが連続する事例を下記に紹介しておきますので、イメージの参考になれば幸いです。
平塚の家・増築/リフォーム(私のプロファイルのベージ)
http://profile.ne.jp/pf/k-michio/g/l-5982/
http://profile.ne.jp/pf/k-michio/g/l-6330/
松戸の家(私のプロファイルのベージ)
http://profile.ne.jp/pf/k-michio/g/l-5984/
以上、少しでも参考になれば幸いです。
個別に直接聞いてみたいことがあれば、「この専門家に相談する」ボタンをクリックして、お尋ねください。相談は無料です。
また、直接お会いして相談してみたいことがあれば、プロファイル内のサービス、「建築無料相談」をご利用下さい。
上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
評価・お礼
poi さん
2014/07/30 21:47
上村 様
ご回答ありがとうございました。
画像も興味深く拝見しました。
耐震補強も考えないといけないのですね。
もう20年たっているのでこの辺も費用が掛かると覚えておきます。
二階リビング説ですが、私も考えました。
東側にリビング続きにデッキを設けるというのは憧れです。
二階の東側は東側の隣家の菜園が広がっており、その奥は竹林が見えます。
新緑のころはとても美しい。
北よりには神社の桜や銀杏もみえて四季折々の借景が望めます。
ただ、年齢的にこれからは一階に生活の場を構えた方がいいのではと思います。
ホームエレベーターや階段昇降機までは考えていません。
せめて、二階にデッキに続く自分の部屋でも作ろうかなと真剣に考えましたが
一階に費用が相当掛かってしまうからそれも二の次です。
現在、南側にベランダがありますが12月から3月くらいまでまったく日が当たらず
洗濯物も乾きません。
そこで、東部分にベランダをつけることもリフォームに入れています。
費用は相当掛かりますよね。
上村 美智夫
2014/07/31 11:33
返信ありがとうございます。
高齢となられた時の2階への階段の上り下りの負担の問題は、その方個人々の考え方、人生設計、体力等により判断されることになるのでしょう。
アクティブシニア等と呼ばれ、第2第3の人生を有意義に過ごしたいと考える人達も多いようです。
費用については、現状の平面図等の詳細が分かりませんので、こちらで想像した回答になります。
1階で玄関やLDKの位置を南北に反転し、吹き抜けを新設することは、1階は2階に比べ負担する荷重が大きく、必要とされる柱、壁が多く、大変制約の多い工事になると思われます。それに対し、2階は構造的な負担が1階より少ない為、より自由度が高く、工事上は1階よりやりやすいと思われます。よって工事費は2階LDKの方が掛からないと思われます。
1階北側リビング案等の最終的な方向性は、建主の判断となりますし、それに基づいて設計者は最善の案を提案することになりますので、その点は心配無用です。
更に、個別に直接聞いてみたいことがあれば、「この専門家に相談する」ボタンをクリックして、お尋ねください。
相談は無料です。
上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
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poiさん (千葉県/56歳/女性)
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