目隠しの塀をつくる場合は要注意

東京で設計事務所をしております伊藤と申します。

家を目隠しで囲むとおっしゃるのは、それぞれの窓に目隠しを付ける場合と、塀で敷地を囲んで目隠しにする場合があると思いますが、イメージしていらっしゃるのはどちらでしょうか？

それぞれの窓に目隠しを付ける場合は、ご自身の家の眺望・通風・採光に大きく影響するので、その点をよくご検討されるのが良いと思います。
この場合はご近所に不快感を持たれることはそれほど無いように思います。

塀をまわすことで目隠しにする場合、結構な高さの塀にしないと目隠しになりませんので、近隣への拒否感と感じられる方もいるかもしれません。またお隣りには通風や庭の解放感等で少なからず影響が出ることも考えられるので、どのような塀にするのかを熟慮いただき、実施前に隣家の方へ一言お断りするのが良いでしょう。
この場合は最初から付いているフェンスをどうするかですが、造り直す場合は特にD区画と共有のものは両者の協議が必要になるのでご注意ください。
最初から付いているものをそのままにして内側に別の塀を造るという選択肢もあり得ますが、こちらは建物と塀の間が狭くなってしまうので実用上問題になる部分もあるかもしれません。

目隠しの塀を造るということは、ご自身の敷地に対して圧迫感を与えることになってはいけませんし、近隣の目や通行人の目が届かなくなるということは防犯的にはマイナスになりますので、閉じた感じにすることはあまりお勧めできません。
もちろん具体的な現地の雰囲気が分からずに申し上げているので、やり方次第だとは思いますが。

以上、ご参考になれば幸いです。