マンション面積の内法、壁芯について - 野口 豊一 - 専門家プロファイル

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。
野口 豊一 専門家

野口 豊一
不動産コンサルタント、FP

- good

マンション面積の内法、壁芯について

2014/07/16 11:47

 不動産コンサルタントの野口です。

 shinya19731様のおっしゃる通り、専有面積を表示する場合に「内法」と「壁芯」の2つの表示方法があります。

 一般的にパンフレット等は、壁芯表示を使い、登記簿等は内法表示を使っています。

壁芯表示の仕方は、設計図や施工図などの図面から、壁や柱の中心線で計算して算出します。

内法表示の仕方は、建物完成後「土地家屋調査士」が図面を参考にして実際に内法にて測量して、内法面積を出します。この図面を、登記簿に表示します。(表示登記と言います)

広告等は、壁芯表示が多いのは、建物が完成していなくて広告するものですから、壁芯表示が多いのです。したがって、中古マンション等は、壁芯と内法の両方記載されている場合があります。

マンションの売買は、面積が大きい要素になりますから、一般的には壁芯計算が比較しやすいので流通上は壁芯が使われます。

内法から壁芯を算出する方法はありません。それは、マンションによって、壁の厚さ、柱の大きさ、パイプスペースの大きさが、戸別によって違いますから、実際に戸々に測るしかないのです。

平均的に、内法面積は、壁芯面積の90~96%でしょう。角部屋等は差が大きくなる傾向です。最近は柱を内側に出ないよう、外張り方式を採用し、内側をスッキリさせる方法もあります。

利用者にとっては、実際活用する内法面積がよいのでしょうが、必ずしも内法だけでなく、壁芯も重要です。

それは、壁厚が厚いと、柱が大きいと、それだけ丈夫に作られ、防音効果も高いと言えます。

壁厚が15センチと20センチでは、建設コストは大きく違いますから、(建物の自重が軽くなり、基礎工事まで影響が出ますから)分譲業者は安価に造りたいため壁厚は薄くしがちです。(防音効果は落ちる)最近は、「乾式壁」などの鉄筋コンクリートでない壁も採用しているものも見受けられます<要注意>

 さらに詳しくは、こちらをご参考に→http://www.iriscon.co.jp/category/1204327.html 

内法
壁芯
専有面積
マンション

回答専門家

野口 豊一
野口 豊一
( 神奈川県 / 不動産コンサルタント )
代表取締役
044-855-8797
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

不動産の売買、投資をFPの視点よりコンサルタント

独立系のFP、不動産業者とは一線を画し常に第3者の観点からコンサルタント、長年のキャリアと実践て培った経験をを生かします。法律、経済、税務など多角的に論理整然とし、これを実践で生かします。誰にも負けない「誠実性」「洞察力」を発揮します。

(現在のポイント:-pt このQ&Aは、役に立った!

この回答の相談

分譲マンションの面積について

住宅・不動産 不動産売買 2014/07/11 17:10

お世話になります。

分譲マンションの面積は、内法面積と壁芯面積があるようですが
広告やパンプレットでは、壁芯面積で表示されているようです。

こういった広告は、壁芯面積で表記するのが一… [続きを読む]

shinya19731さん (和歌山県/27歳/男性)

このQ&Aに類似したQ&A

投資用マンション売却時の償却率 カルミネさん  2023-05-16 16:19 回答1件
マンション入居 ore100さん  2019-10-14 08:57 回答1件