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大澤 眞知子 専門家

大澤 眞知子
カナダ留学専門家・英語教育者

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子供ひとりひとりをじっくり観察してみてくださいー心理学より

2014/06/20 12:51
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脳・発達心理学の見地より回答させていただきます。

"I was here first! Gimme it back!," demanded Sammy, pushing Mark. The two boys struggled for the beanbag until Leslie (the teacher) intervened.

(訳:「僕の方が早く取ったよ! 返せ!」サミーはそう言ってマークを押しのけました。 サミーとマークはビーンバッグを取り合って喧嘩になりました。 やっと先生が止めて収まりましたが。)


このもめているシーンのセリフ、マークの言い分をよく分析してみると、「僕の方が早い。」という論理的な理由を主張しています。


子供は大体3歳くらいから、「何が正しくて、何が間違っているか」の判断力を見せ始めます。

(日本の子供は、集団主義の中で育ちますので時期は遅れるかも知れませんが、この判断力は人間が種として持っている能力です。)

もちろん、まだ自分の行動に抑制は効きませんので、「自分が正しいと思ったこと」を無理やり、身体的力を使い押し通そうとします。


上のシーンの続きです。
先生が止めたあと。

"You're supposed to share," stated Mark, grabbing the beanbag out of Sammy's hand.

(訳:「みんなで一緒に使うもんだよ。」とマークは、サミーの手からビーンバッグをつかみ取りました。)


今度はマークが「おもちゃはみんなで使うのが正しい。」という論理を使い、それをまた身体的行動に現わしています。



成長期の子供の脳は、「正しいこと」「正しくないこと」に関する理由づけをどんどん蓄積しながら発達します。

周りとのあつれきを繰り返しながら、自分をコントールすることを覚えます。



この例の場合、サミーも、マークも二人ともそれぞれの理論を主張していますね。

身体的な行動はともかく、二人とも主張していることは論理的です。



もし二人に何が不快だったと聞いても、相手の論理より、自分の論理が正しいとしか言わないと思います。

側にいる大人だけの判断で、「謝りなさい。」と言われても、子供が納得出来ないのは当然かも知れませんよ。


むしろ、簡単に謝ってしまう子供の方が心配です。
集団の中で「まぁ、問題なくやって行こう。。。」がすでに芽生え、自分で考える力が育たなくなります。



「相手の子供のこんなところが嫌だった。」というのは、個人の特性の批判にもなりかねない危険性を持っています。


人間には生まれながらに持っている(遺伝子で決まる)、Temperament (気性)というものがあります。

すぐに周りに反応してしまったり、人見知りを異常にしたり、周りの大人の機嫌を心配ばかりしていたり、また逆に誰とでもすぐに遊び始めたり、前向きな言動や行動が多かったりと。


単なる性格と混同しやすいですが、「性格」とは「気性」に脳の発達と、環境とが効果を及ぼし、出来て来るものです。



もし、「相手の子供があなたの・・・がいやだったから謝りなさい。」の「・・・」がその子の気性だったら?

その子供は自分自体を否定されている気になる可能性もありますね。

それが生まれながらの自分だと、子供でもわかっていますから。



その場合、「謝ること」=「自分を否定すること」を頑固に拒否する子供がいても当然だと思います。


成長期の子供の脳は実に様々なことを考え、その考えをどう行動に移すかを学んでいます。


もめごと=「謝る」からは、脳は何も学びませんね。


家庭環境より、まず、子供ひとりひとりを一個人としてよ~く観察してあげて下さい。

その子なりの気性が見えて来ますし、その子の持っているMorality (正しいこと、正しくないことへの判断)の発達もわかるはずです。


それを踏まえて、子供自身が自分で考え、次に進めるようなサポートをしてあげて下さい。



ちなみに、サミーとマークの先生はどんな解決をしたと思いますか?


もうひとつビーンバッグを持ってきて、ふたりでの面白い遊び方を教えたそうです。

サミーも、マークも叱られてないし、もちろん「謝る」なんて、先生は要求しませんでした。



参考になれば幸いです。

子ども
成長
環境
判断力

評価・お礼

唯依 さん

2014/06/20 21:15

私が例で挙げたものでAちゃんのBちゃんの嫌なところというのは、話を聞かないところ、でした。

そしてやはり子どもたちの中で謝ることは、もめごとの終わりという理解となっているみたいで、謝ったあとはすぐに喧嘩が終わり何事もなかったかのようにまた遊びを始めます。
なので私も謝れば解決するものだと思っていました。

ですがやはりまだ、何も言ってくれない子から本心を聞く方法が分かりません。
解決が、謝る、という方法以外にどうすればよいのか分かりません。
Aちゃんが不快な思いをしてBちゃんが謝らないで済む方法がどうしても分からないので、助言をいただけると嬉しいです。

回答専門家

大澤 眞知子
大澤 眞知子
( 英語講師 )
Super World Club 代表

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カナダ高校留学・大学留学・大学院留学・政府認証ボランティア体験のカウンセリング及びサポート。 Canada 在住。

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この回答の相談

子どもと関わるアルバイトをしている学生です。

育児・教育 子供の教育・受験 2014/06/20 09:30

数人の子どもと一日過ごすアルバイトをしています。
やはり子ども同士でいると何人かが衝突してしまい、周りの子との遊びが止まる喧嘩が起こってしまいます。

その時、私は一人一人の… [続きを読む]

唯依さん (兵庫県/20歳/女性)

このQ&Aの回答

子供の気持ちになってあげる時の注意点 大園 エリカ(ダンスインストラクター) 2014/06/20 10:19

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