Re:交配

症状として血便を起こすことがあり、他の動物に感染する可能性のある疾患としては、
・犬であればパルボウイルスやジステンパーウイルス、コロナウイル
・猫であればパルボウイルスやコロナウイルスといったウイルス感染症、
・犬、猫ともに発生する可能性があるサルモネラやカンピロバクター、クロストリジウムなどの細菌感染症、ジアルジアなどの原虫や、回虫や条虫といった消化管内寄生虫感染症
が挙げられます。

病原体が空気中に拡散して感染する可能性のある疾患は、上記の中でジステンパーウイルス感染症があります。ジステンパーウイルス感染症は犬でみられるウイルス感染症で、感染した犬からくしゃみや咳などによって空気中に排出されたウイルスが体内に入り、呼吸器や消化器、神経系に異常を起こします。病状が重篤化すれば、命に関わることもある感染症です。

また、それ以外の疾患も空気を介して感染こそしませんが、糞便を介して容易に感染を起こすため、厳密な隔離環境がない場合は入院中の他の患者に感染を起こす可能性もあります。

交配行動は動物間の接触としてはかなり濃厚な接触に分類されますので、交配によって上記疾患の感染を起こした可能性はありますが、交配のストレスで下痢を起こした可能性も考えられます。

上記の疾患は通常糞便検査や血液検査等で診断しますが、寄生虫の感染などは一回の検査では検出できないこともあり、複数回の検査で診断が付くこともあります。

従って、症状が治まらないのであれば、再度診察を受け、診断、治療を受けて頂くことをお勧めします。