柴犬の攻撃性

柴犬は洋犬と比べてDNA的にオオカミに近い犬種です。違いは、群れの規則を大事にして、上下関係がとても厳しいと言う事です。犬は群れで生活をしていて一番強いメンバーがリーダーとして群れを守って従えていきます。お話しを読んでいると、ワンちゃんが完璧にリーダーです。自分がリーダーだと思うと、自分の強さをアピールするためにいろいろな行動を取ります。そのたくさんある行動の種類の中から「咬む」という行動で強さをアピールするワンちゃんです。これをやめさせるには、桃漢さんとご家族がワンちゃんから見て強い尊敬をされるリーダーにならなければいけません。

私が伺った柴犬のケースは、７～８歳のオスのワンちゃんです。ひどく咬むので外のライオンの檻のような所にいました。ご飯を上げるのも怖々。お散歩もリードをぐいぐい引っ張っていくワンちゃんで、時々パタッと止まったと思うと後ろにいる飼い主の方に向かって唸ってガウガウと行くようなワンちゃんでした。その飼い主の方がその日にリーダーを取る練習をして頂いた途端に、ライオンのような柴犬から猫のような柴犬に激変しました。

柴犬は他のワンちゃんと比べてとても頭が良く、飼い主の方たちの様子を観察します。普段の桃漢さんご家族の態度をリーダーらしく、堂々と行動することも大事ですが、柴犬ちゃんに対しても桃漢さん皆さんが強さをアピールする事が大事です。咬まれた時は絶対に叩いてはいけません。柴犬に手を使って押さえたり叩いたりすると、人間の手をひどく咬むようになって、手がつけられなくなります。柴犬の問題行動は他の洋犬よりも難しい場合が多いです。できるだけ早くプロのトレーナーの方に来て頂いて、ワンちゃんのトレーニングではなく桃漢さんがどのような行動を取るとリーダーになれるかを教えて頂ける方を探して下さい。